気になるあの子(ルフレ女) ページ10
ルフレ女「あと少しだったのに…」
『それでもいい闘いっぷりでしたよ！お疲れ様です』
医務室でルフレの傷の手当てをしながら、彼女を励ます。消毒液を染み込ませたコットンを、ルフレの膝に優しく押し付ける。上から彼女の呻き声が聞こえた。
ルフレ女「そう言ってくれるのはありがたいけれど…やっぱり悔しいものは悔しいです」
『ダークさん本気でしたもんね。連射が半端なかったです』
ルフレ女「そりゃ本気にもなりますよ！貴女を賭けてたんだから…」
『え？』
ルフレ女「あ」
ルフレはしまったと口を押さえたが、Aはしっかり聞き取れてしまった。静かな医務室が更に静けさを醸し出して気味が悪い。ルフレは目を泳がせて立ち上がった。
ルフレ女「…とにかく！手当てありがとうございます！私はもう次の乱闘に備えますね！」
走り出した彼女を止められず、仕上げの体力回復が出来ないまま逃げられてしまった。ぽつんと残されたAは負傷したダックハントが来るまで放心状態だった。
〜〜〜〜〜〜〜
翌日。部屋で身だしなみを整えていると、ドアがノックされた。急いで準備して客人を確認する。そこには昨日ルフレとの乱闘に勝利したダークサムスがいた。
『あれ？ダークさんお早いですね』
ダーク「…お前と出かけたくて誘いに来た」
『？？』
そこで察する。ルフレの「貴女を賭けて」とはこのことなのでははないか。なるほど。どちらかと買い物に行くことになっていたんだな自分は。
ダーク「…嫌か？」
『そんな！勿論行きましょう！』
荷物を持って外に出ると、度々視線を感じた。人が沢山いるからそれだと思っていたが、帰る頃にもずっと同じ気配を感じていたのでダークサムスとは屋敷の前で別れた。
『…だ、誰かいるんですか？』
屋敷の外灯のみの暗い入口。その付近で声をかけてみる。がさりと草の揺れる音がわざとらしく聞こえた。
『!!』
振り返ると、倒れたルフレの上にカムイが被さり茂みから出てきているところを目撃してしまった。
『…お邪魔しました』
ルフレ女「ちょ！待ってください！違います!!」
カムイ女「誤解です！Aさん！」
どうにかAを落ち着かせた二人は、事情を説明した。どうやらルフレがAを気にして、今日一日尾行していたようだ。
『やっぱり誰かいたんですね』
ルフレ女「だって…貴女が心配なんだもの…」
『へ！？』
寒い外にも限らず、握られた手は暖かかった。
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粗大ゴミ(プロフ) - まどかさん» コメントありがとうございます！コンテンツに対しての熱と文才が落ちかけている作者ですが、そう言っていただけて嬉しいです！ (9月11日 23時) (
レス) id: fd182a523e (このIDを非表示/違反報告)
まどか - 亜空間の小説から見てこんなに面白く楽しいって思ったのは初めて… (8月30日 4時) (レス) @page50 id: b6ef9522e9 (このIDを非表示/違反報告)
粗大ゴミ(プロフ) - わらび餅さん» ありがとうございます！掛け持ちな上に飽き性ですが、ちまちまやっていこいと思います(*^^) (2021年10月7日 22時) (レス) id: fd182a523e (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅 - 面白かったです。更新頑張ってください。 (2021年10月7日 17時) (レス) @page2 id: b4ce205d1c (このIDを非表示/違反報告)
粗大ゴミ(プロフ) - りなりんさん» りなりんさん！ありがとうございます！いい機会だったので即興で短編集を作成してしまいましたw楽しんでもらえて良かったです！こちらこそありがとうございました(*´∇｀) (2021年10月7日 12時) (レス) id: fd182a523e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：粗大ゴミ | 作成日時：2021年10月7日 0時
