実況(ポケトレ) ページ9
ひらり、葉っぱが廊下に落ちていた。屋敷の掃除も兼ねているAはそれを拾い上げるとゴミ箱へ捨てた。よく見ると点々と落ちている。不思議に思って辿っていった。
『なんでこんなに…うわっ！』
レッド「あ！ごめんよ！怪我はないかい？」
いつの間にか庭まで来ていたらしい。下ばかり見ていたから彼にに気づかず、ぶつかって尻もちをついてしまった。手を取って立たせてもらうと、レッドの周りには彼の手持ちポケモンがすやすやと眠っていた。
『こ、これは？』
レッド「庭で遊ばせてたら疲れちゃったみたいで…日向ぼっこも兼ねてお昼寝させてるんだ」
『可愛い寝顔ですね』
レッド「だろう？僕の自慢だよ！」
レッドは嬉しそうに言った。本当にこの子たちが好きなんだな。ふと、レッドが頼み事をしてきた。
レッド「Aはこれから予定ある？」
『え？ないですけど…』
レッド「じゃあ次の乱闘、記録じゃなくて実況してくれないかな？」
『じ、実況！？』
レッド「ガオガエンがね、自分の戦いがどう見られてるのか知りたいから、実況がほしいって言ってたらしくて…」
『う〜ん自分なんかで宜しければ…』
レッド「むしろありがたいよ！ガオガエンはそろそろ待機室にいるだろうから、早速向かおうか！」
実況か…。元々記録役という名目で来たけれど、それも面白そうだ。
ステージからロックマンとリドリーが出てきた。Aはレッドと共に記録用の小島に乗る。記録はレッドに任せてみてAはマイクを握った。
『落ち着け…言うなればそう、運動会のノリで…』
レッド「そんな感じでよろしく！」
やがて両者がステージに転送される。お相手はゲッコウガだった。カウントダウンでどちらも先陣をきろうと走り出す。
『両者すごい速さで走り出しました！早速ガオガエンが自慢のパワーで殴り込みます！しかしゲッコウガも負けていられない！素早く身代わりの術で躱しました！』
戦況を言葉にしていく内に段々テンションが上がってきて、終わる頃には汗をかいていた。
『勝者！ガオガエン！おめでとうございます！』
ステージの二人は握手を交わし、こちらに向かって手を振った。ガオガエンは満面の笑みで投げキッスをしてきたので、Aも手を振り返した。
レッド「お疲れ様！すごかったね！上手だった！」
『ちょっと調子乗りました…』
レッド「そんな君も可愛いね。またお願いしようかな」
さらりと口説かれてしまった。
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粗大ゴミ(プロフ) - まどかさん» コメントありがとうございます！コンテンツに対しての熱と文才が落ちかけている作者ですが、そう言っていただけて嬉しいです！ (9月11日 23時) (
レス) id: fd182a523e (このIDを非表示/違反報告)
まどか - 亜空間の小説から見てこんなに面白く楽しいって思ったのは初めて… (8月30日 4時) (レス) @page50 id: b6ef9522e9 (このIDを非表示/違反報告)
粗大ゴミ(プロフ) - わらび餅さん» ありがとうございます！掛け持ちな上に飽き性ですが、ちまちまやっていこいと思います(*^^) (2021年10月7日 22時) (レス) id: fd182a523e (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅 - 面白かったです。更新頑張ってください。 (2021年10月7日 17時) (レス) @page2 id: b4ce205d1c (このIDを非表示/違反報告)
粗大ゴミ(プロフ) - りなりんさん» りなりんさん！ありがとうございます！いい機会だったので即興で短編集を作成してしまいましたw楽しんでもらえて良かったです！こちらこそありがとうございました(*´∇｀) (2021年10月7日 12時) (レス) id: fd182a523e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：粗大ゴミ | 作成日時：2021年10月7日 0時
