☆ ページ44
それは夜に起こった。リュカやオリマーと食事をしていたAが、突然発熱したのだ。その場で倒れたAをリヒターが介抱してドクマリの部屋に運ぶ。何故なら彼が「解熱剤ができた」と報告してくれたからだ。
ドクマリ「すまないね。こんなことになっちゃって」
リヒター「俺は構わないが、Aが可哀想だろう」
ドクマリ「彼女は男らしい性格になっていると言ったが、どうやら夜は本当にび薬効果が出てしまうらしい。これも新たな発見だな…」
リュカ「薬って、本当に出来てる？」
心配そうにリュカが尋ねると、ドクマリは彼の頭を優しく撫でて椅子から立った。
ドクマリ「もちろんあるよ。ただ、今彼女が飲めるかどうか」
ベッドのAを見た三人は、苦しむAに焦りを感じていた。リヒターがAに近づいて顔を覗き込む。
リヒター「…発汗が止まらないみたいだな。A、薬は飲めそうか？」
呼びかけてみるも、Aの意識は朦朧としてそれどころではなかった。早くどうにかしてほしい。がむしゃらに伸ばした腕が、リヒターの襟を掴んだ。
リヒター「うぉっ！？…あ、なぁドクマリ。薬もらってもいいか？」
ドクマリ「ああいいけど、飲めそうかい？」
リヒター「ちょっとリュカと場所を移してくれないか」
言われた通りにドクマリは、リュカの背中に手を添えて部屋の外へ。リヒターはもらった薬を自身の口に含むと水を一気に煽る。
リヒター(…すまないA)
Aの顔を抑えて唇同士を重ねる。元々半開きだったAの口は、易々と水と薬の侵入を許した。
『んくっ…んくっ…ぷはぁっ！』
リヒター「はぁ…はぁ…こっちまで溺れそうだな…これ」
少しだけ目を開けたAの顔は真っ赤に染め上がっていて、見開いた目でリヒターを見つめていた。
『あ…あぇ？リヒター…さん？あれ？自分なんでリヒターさんと…』
リヒター「あ！勘違いしないでくれ！お、おーい！ドクマリ！リュカ！もういいぞ！」
外の二人を呼び出し事情を説明する。リヒターが話している隣でドクマリは、彼をじとりと見ていた。リュカは元に戻ったAを抱きついて泣き出し、疲れてそのまま眠ってしまった。
『なんだか沢山迷惑かけちゃったみたいですね…すみません』
リヒター「気にするな。元はと言えばドクマリのせいだ」
ドクマリ「むむ…今回ばかりは本当に申し訳ない」
その後、自分の乱闘記録を見てまたもや困惑するAが目撃されたとか…
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粗大ゴミ(プロフ) - まどかさん» コメントありがとうございます！コンテンツに対しての熱と文才が落ちかけている作者ですが、そう言っていただけて嬉しいです！ (9月11日 23時) (
レス) id: fd182a523e (このIDを非表示/違反報告)
まどか - 亜空間の小説から見てこんなに面白く楽しいって思ったのは初めて… (8月30日 4時) (レス) @page50 id: b6ef9522e9 (このIDを非表示/違反報告)
粗大ゴミ(プロフ) - わらび餅さん» ありがとうございます！掛け持ちな上に飽き性ですが、ちまちまやっていこいと思います(*^^) (2021年10月7日 22時) (レス) id: fd182a523e (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅 - 面白かったです。更新頑張ってください。 (2021年10月7日 17時) (レス) @page2 id: b4ce205d1c (このIDを非表示/違反報告)
粗大ゴミ(プロフ) - りなりんさん» りなりんさん！ありがとうございます！いい機会だったので即興で短編集を作成してしまいましたw楽しんでもらえて良かったです！こちらこそありがとうございました(*´∇｀) (2021年10月7日 12時) (レス) id: fd182a523e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：粗大ゴミ | 作成日時：2021年10月7日 0時
