☆ ページ38
ゼルダ「もー!Aったらマスハンとばっかりいるんだから!」
カムイ男「確かに。一番Aと一緒にいる人って言ったらマスターだよな〜」
昼間の談話室。なんとなく集まったファイターたちはダラダラと時間を潰して過ごしていた。そこへピーチが駆け込んでくる。
ピーチ「み、皆大変よ!」
ルイージ「どうしたのピーチ姫?」
ピーチ「Aが…Aが次の乱闘に出るんですって!!」
皆「はぁ!?」
〜〜〜〜〜〜〜
Aは緊張しながら待機室の前に立っていた。隣のマスハンが、子供リンクと同じぐらいの長さの剣を渡してくれた。
マスハン「とりあえず武器を振るだけでもやってみましょう。今回のファイターの方には、もう言ってあるので本気では来ないと思いますよ」
『うう、逆に申し訳ないです…折角の乱闘なのに』
マスハン「大丈夫ですよ!皆さんAさんが大好きなんですから、もっと胸張ってくださいって!」
マスハンに背中をバシバシ叩かれて喝を入れられた。以前少しだけ握ったことのある武器。手に馴染みやすいその短剣の持ち手を、僅かな手汗で濡らした。
マスハン「さ、そろそろ時間ですよ!頑張ってきてください!」
『は、はい!』
扉を開ける。実はAはまだ誰が相手なのか知らない。ここでクッパさんとか来られちゃったらビビって動けない…。うるさい心臓と共に部屋を見渡すと、隅の椅子にリュウが腰掛けていた。
『あ』
リュウ「来たか。今日はよろしく頼む」
いつも険しい顔をしている彼が相手だそうだ。立ち上がって握手を求めてきた。迷わず手を握り返すと男らしい手に少し力が込められる。彼とちゃんと話すのは初めてなのでどことなく緊張した。
『よろしく、お願いします。あの、すみません…自分のわがままで折角の乱闘の時間を…』
リュウ「なに、気にするな。俺はお前と拳を交えることが実現出来て嬉しいぞ」
『拳じゃないですけどね』
なるほど。マスハンは武器を持たず、飛び道具も少ないファイターを選出してくれたらしい。だから彼なのか。いやしかし油断はならない。リュウの拳は、記録をとっているときも見たようにかなり強力。格闘家を舐めてはいけないのだ。
『初めての相手がリュウさんなの、なんだか嬉しいです。真剣にしてもらえる気がして』
リュウ「…それは、ありがたい…(その言い方は些か問題があるような)」
二人は転移装置に入り込む。Aはステージが楽しみで仕方なかった。
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粗大ゴミ(プロフ) - まどかさん» コメントありがとうございます!コンテンツに対しての熱と文才が落ちかけている作者ですが、そう言っていただけて嬉しいです! (9月11日 23時) (レス) id: fd182a523e (このIDを非表示/違反報告)
まどか - 亜空間の小説から見てこんなに面白く楽しいって思ったのは初めて… (8月30日 4時) (レス) @page50 id: b6ef9522e9 (このIDを非表示/違反報告)
粗大ゴミ(プロフ) - わらび餅さん» ありがとうございます!掛け持ちな上に飽き性ですが、ちまちまやっていこいと思います(*^^) (2021年10月7日 22時) (レス) id: fd182a523e (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅 - 面白かったです。更新頑張ってください。 (2021年10月7日 17時) (レス) @page2 id: b4ce205d1c (このIDを非表示/違反報告)
粗大ゴミ(プロフ) - りなりんさん» りなりんさん!ありがとうございます!いい機会だったので即興で短編集を作成してしまいましたw楽しんでもらえて良かったです!こちらこそありがとうございました(*´∇`) (2021年10月7日 12時) (レス) id: fd182a523e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:粗大ゴミ | 作成日時:2021年10月7日 0時