たまには休みなよ(ガノンドロフ) ページ27
ふらふらと、彼らしくない歩き方をしていた。どうせ突っぱねられてしまうだろうが、心配なので話しかけた。
『が、ガノンさん？大分千鳥足ですけど、なにか』
ガノン「ふっ」
ぐらり、倒れてきた彼を抑えきれずに一緒に倒れてしまった。
『痛っ！ちょ、ガノンさんどうしたんですか！？』
ゼルダ「何事…ｷﾞｬｧｧｧｧｧｧ!!」
〜〜〜〜〜〜〜
どうやら発熱らしい。病気的なものではなくて単なる疲労だという。ガノンはここのところずっと乱闘続きで、あまり食事も摂らなかったそうだ。それは倒れてしまう。
『見舞いに行こうにも、皆に止められたしなぁ』
看病をすると言った矢先、ゼルダたちに猛反対されてしまったので何もできない。これは侵入するしかないのでは。そう思い、早速カゴにタオルと飲み物、食事を詰めて自室を出る。誰にも見つからないように慎重に進んだ。
途中スネークにバレてしまったが、今度猥談をするということで見逃してくれた。なんでいいんだ。とりあえず部屋の扉をノックする。
『ガノンさん、Aです。起きてますか？』
ガノン「…何故来た」
『お見舞いですよ。入りますね』
ガノン「！勝手に…」
半裸でベッドに上体を起こしている彼がいた。そんな格好をしていると思わなくて、さっと目をそらす。あまり見ないようにしてガノンに近づいた。
『疲労からの発熱だって聞きました。ちゃんと寝てないと駄目ですよ』
ガノン「…」
カゴから飲み物と食事を出す。一応2種類、スポーツドリンクと麦茶を持ってきた。
『どっちがいいですか？』
ガノン「要らん」
『スポドリですね』
ガノン「おい聞け」
『飲ませてあげましょうか』
ガノン「…お前も言うようになったな」
ここでの生活に慣れてきた証拠だと、自分では思う。それに彼は、初めて話しかけた時も無下にするでもなくきちんと教えてくれた。Aはベッドに座り込み、飲料を差し出す。
『飲んでください。飲むまで出ていきませんから』
ガノン「強情なやつだ」
ばっと奪い取ると、一気に飲み干す。飲み込む度に元気に喉仏が上下していて、体調が戻ってきたように感じた。あっという間に中身の飲料は無くなり、空のペットボトルだけを渡してきたガノン。
『ありがとうございます。さ、もう寝て…』
ガノン「世話になったな」
大きな手が頭を撫でる。素直な君はいつまでもそうであればいいのに、と照れてしまった。
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粗大ゴミ(プロフ) - まどかさん» コメントありがとうございます！コンテンツに対しての熱と文才が落ちかけている作者ですが、そう言っていただけて嬉しいです！ (9月11日 23時) (
レス) id: fd182a523e (このIDを非表示/違反報告)
まどか - 亜空間の小説から見てこんなに面白く楽しいって思ったのは初めて… (8月30日 4時) (レス) @page50 id: b6ef9522e9 (このIDを非表示/違反報告)
粗大ゴミ(プロフ) - わらび餅さん» ありがとうございます！掛け持ちな上に飽き性ですが、ちまちまやっていこいと思います(*^^) (2021年10月7日 22時) (レス) id: fd182a523e (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅 - 面白かったです。更新頑張ってください。 (2021年10月7日 17時) (レス) @page2 id: b4ce205d1c (このIDを非表示/違反報告)
粗大ゴミ(プロフ) - りなりんさん» りなりんさん！ありがとうございます！いい機会だったので即興で短編集を作成してしまいましたw楽しんでもらえて良かったです！こちらこそありがとうございました(*´∇｀) (2021年10月7日 12時) (レス) id: fd182a523e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：粗大ゴミ | 作成日時：2021年10月7日 0時
