お人形さん(デイジー) ページ17
さらさらしたスカート、たくさんのフリル、ちりばめられた宝石。そんなお洋服がこの世には溢れている。
どれも興味があったが、普段女らしい格好をしない自分が手を出すには勇気がいるのだ。そこで彼女、デイジーのこんな一言。
デイジー「Aのドレス姿見てみたいなぁ」
『え？あー自分はいいですよ、そこら辺のモブなので』
洗い物をしながらAは目を泳がせる。目立つのは、得意ではないから。
デイジー「あたしからしたら、Aはとんでもない美人なのよ？それを隅に追いやるなんて出来ないわ！」
着いてきて！と手を引かれてとある部屋に連れ込まれる。デイジーは沢山ある大きなクローゼットの中の一つを開け、服を見繕っていた。
『あの、ここは？』
デイジー「衣装部屋よ！来たこと無かった？」
『はい、初めてです』
デイジー「じゃあいい経験ね！早速だけどこれとかどうかしら？」
デイジーがピンクのドレスを差し出してくる。流石にピンクは抵抗があったので丁重にお断りした。また悩みながらデイジーは服を選んでいる。Aは他のクローゼットを開けて初めて来る部屋を探索していた。
『あ…』
デイジー「ねぇAは緑と青どっちが…あら？」
Aが手に取っている白いドレスを見ると、デイジーは目を輝かせた。すぐに試着室へドレスとAを押し込む。
デイジー「いいわねその色！着替えてきて！」
『え！…分かりました』
一緒に押し込まれたドレスを眺める。もしこれを着て似合わなかったら…。不安ばかりが募るが、折角デイジーが勧めてくれたことを無下にはしたくなかった。いそいそと着替え始める。
『で、できましたぁ…』
デイジー「ほんと？どれどれ…わぁ」
『!!や、やっぱり似合わないですよね！もう着替え…』
デイジー「やめて!!そのままで!!この流れでメイクするわよ!!」
『あわわっ！』
カーテンを閉めようと動かした腕は、彼女に強引に引かれて化粧台の前に座らされる。気がつくと髪までセットされていた。
デイジー「ふぅこんなもんかしらね！どう？見違えたでしょ？」
改めて鏡を見ると、自分じゃない誰かがいたように思えた。濃すぎないメイクでしっかり元の素材も活かしている。新たな自分の一面に赤面した。
『ありがとうございます！やっぱりデイジーさんはすごいですね！』
ああ、こんなに可愛らしい子を自分のものにできたらいいのに。そんな欲望を隠して、デイジーは満足げな笑みを向けた。
ラッキースケベという名の皆無(夢主無し)→←ツボ(ベヨネッタ)
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粗大ゴミ(プロフ) - まどかさん» コメントありがとうございます！コンテンツに対しての熱と文才が落ちかけている作者ですが、そう言っていただけて嬉しいです！ (9月11日 23時) (
レス) id: fd182a523e (このIDを非表示/違反報告)
まどか - 亜空間の小説から見てこんなに面白く楽しいって思ったのは初めて… (8月30日 4時) (レス) @page50 id: b6ef9522e9 (このIDを非表示/違反報告)
粗大ゴミ(プロフ) - わらび餅さん» ありがとうございます！掛け持ちな上に飽き性ですが、ちまちまやっていこいと思います(*^^) (2021年10月7日 22時) (レス) id: fd182a523e (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅 - 面白かったです。更新頑張ってください。 (2021年10月7日 17時) (レス) @page2 id: b4ce205d1c (このIDを非表示/違反報告)
粗大ゴミ(プロフ) - りなりんさん» りなりんさん！ありがとうございます！いい機会だったので即興で短編集を作成してしまいましたw楽しんでもらえて良かったです！こちらこそありがとうございました(*´∇｀) (2021年10月7日 12時) (レス) id: fd182a523e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：粗大ゴミ | 作成日時：2021年10月7日 0時
