ツボ(ベヨネッタ) ページ16
ベヨ「ふぅ、あん!」
『…ゴクリ』
ベヨ「うぅんああっ!ソコっ!」
『…』
ベヨ「もっと強く…!!」
『ああああの!!』
Aはベヨネッタの肩に置いている手を離した。彼女は顔だけこちらに向けるとくすくすと笑う。
ベヨ「つれないわねぇ」
『いやそんな声出されたら集中出来ないんですって…!』
只今自分は乱闘帰りのベヨネッタさんにマッサージを施しています。しかしベヨネッタさんがあられもない声を発するので、全く集中できません…!
ベヨ「男をオトすならこういう手もありなのよ。Aは目当てな人はいなくって?」
『へ!?あ、いや、いるにはいますけど…皆さんが好きですし』
ベヨ「ふぅん…あー今から私の部屋に来ない?そこで続きをしましょ」
『は、はい』
何故か談話室でマッサージをしていたため、ベヨネッタの部屋へ移動した。談話室にいた人からの視線が痛かった。入室すると、早速ベヨネッタはマットレスを敷く。するとおもむろに脱ぎ始め、トレ子さんのような格好になるとうつ伏せになった。
ベヨ「さ、お願いするわ」
『了解です!あの、さっきの話なんですけどベヨネッタさんにも好きな人がいるんですか?』
ベヨ「う〜んどうかしらねぇ」
『でもベヨネッタさんなら、どんな人でも虜にしちゃいそうですね!だってとっても美しい方ですから』
ベヨ「…」
ベヨネッタは黙ってしまった。なにか気に障ることを言ってしまったかと手を止めて焦り出すと、彼女は起き上がった。
ベヨ「今度は貴女にやってあげるわ。横になりなさい」
『え?いいですよ自分は…』
ベヨ「疲れているのはお互い様よ」
やんわりと施されてしまった。恐る恐るうつ伏せになると、ベヨネッタの細い指が肩甲骨の筋肉に沈む。程よい力加減で眠くなってしまいそうだ。
ベヨ「…私の好きな人はね」
『んんっ…え?』
背骨に沿って指圧される感覚は、解されている気持ちよさと同時にくすぐったさも感じた。ベヨネッタが急に切り出すので、変な声を出しながら反応する。
ベヨ「…貴女よ」
『あ"んっ!』
自分と言われたことに驚いたが、一段と強く押されてしまって抵抗は出来なかった。またもやおかしな声を上げてしまい、すっかり全身マッサージされてしまった。
『はぁ…はぁ…参りました…』
ベヨ「うふふ、元気になったようでよかったわ」
ベヨネッタの妖艶で可愛らしい笑みは、彼女が許されざるを得ない武器だと思い知ったのだ。
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粗大ゴミ(プロフ) - まどかさん» コメントありがとうございます!コンテンツに対しての熱と文才が落ちかけている作者ですが、そう言っていただけて嬉しいです! (9月11日 23時) (レス) id: fd182a523e (このIDを非表示/違反報告)
まどか - 亜空間の小説から見てこんなに面白く楽しいって思ったのは初めて… (8月30日 4時) (レス) @page50 id: b6ef9522e9 (このIDを非表示/違反報告)
粗大ゴミ(プロフ) - わらび餅さん» ありがとうございます!掛け持ちな上に飽き性ですが、ちまちまやっていこいと思います(*^^) (2021年10月7日 22時) (レス) id: fd182a523e (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅 - 面白かったです。更新頑張ってください。 (2021年10月7日 17時) (レス) @page2 id: b4ce205d1c (このIDを非表示/違反報告)
粗大ゴミ(プロフ) - りなりんさん» りなりんさん!ありがとうございます!いい機会だったので即興で短編集を作成してしまいましたw楽しんでもらえて良かったです!こちらこそありがとうございました(*´∇`) (2021年10月7日 12時) (レス) id: fd182a523e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:粗大ゴミ | 作成日時:2021年10月7日 0時