君には嫌われたくない(ワリオ) ページ14
ピット「うっ！…ワリオさんだな…」
個人差はあるものの、人には必ず体臭というものが存在する。それはすれ違ったときにふわりと香るものだとか、全く感じないものだとか。しかしこの屋敷では、一人だけ異様に鼻を刺激する体臭を放つ者がいる。
ワリオ「げっ、なんでバレたんだよ」
ピット「匂いですよ…昨日の夕飯の後またニンニクを大量に食べましたね！？」
ワリオ「それがどうした。俺様は好きで食ってるんだよ」
ピット「ニンニク好きなのはいいですけど食材無くなるから控えてください！それと、そんな匂いじゃAさんにも嫌われちゃいますからね！」
ニンニク好きの彼は知らんぷりをして走り去ってしまった。ピットは呆れてため息を吐く。
ピット「もぉ〜今はAさんも優しく気遣ってくれてますけど、その内離れて行っちゃっても知りませんからね…」
そんなことを言っているが、ピット自身も体臭が気になりこの後すぐシャワーを浴びに行った。(特に無臭だった)
〜〜〜〜〜〜〜
すん、と匂いを嗅ぐ。綺麗な花や、お香が置いてあった訳ではなくただ単に、いい匂いがしたからだ。
『…こんな匂いの人いたっけ？』
一応全員の部屋に挨拶のとき入ったことはあるが、こんな匂いの人はいなかったはず。むしろ柔軟剤が強めに感じられる香りに嫌な気はしなかった。
『女の人にしては香水っ気もないし…』
柔らかい、ジャスミンの香り。辿っていくと、ロゼッタとプリンがお茶会をしていた。
ロゼッタ「あらA」
『こんにちはロゼッタさん。それはジャスミンティーですか？』
ロゼッタ「いいえ？これはアールグレイティーよ」
おかしいな、匂いといったらこれなのに。しかしこの紅茶の香りとジャスミンしか感じられなかった。もしかしたら違うのかもしれない。二人に挨拶をしてまた辿る。曲がり角で誰かとぶつかった。
『っごめんなさい！…あれ、ワリオさん？』
ワリオ「いってぇ…あ？Aか…」
今日はいつにも増してテンションが低い彼を不思議に思ったが、それよりもジャスミンの香りが強く感じられた。
『もしかして、このジャスミンはワリオさんから…？』
ワリオ「はっ！？わ、悪いかよ!!」
そっぽを向く彼は頬を赤らめた。思わず笑みが零れる。Aは立ち上がって手を差し伸べた。
『よければ次の乱闘、記録させてもらえますか？』
しぶしぶ手をとってくれた彼とステージへ向かった。
｟お前には嫌われたくねぇからな｠
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粗大ゴミ(プロフ) - まどかさん» コメントありがとうございます！コンテンツに対しての熱と文才が落ちかけている作者ですが、そう言っていただけて嬉しいです！ (9月11日 23時) (
レス) id: fd182a523e (このIDを非表示/違反報告)
まどか - 亜空間の小説から見てこんなに面白く楽しいって思ったのは初めて… (8月30日 4時) (レス) @page50 id: b6ef9522e9 (このIDを非表示/違反報告)
粗大ゴミ(プロフ) - わらび餅さん» ありがとうございます！掛け持ちな上に飽き性ですが、ちまちまやっていこいと思います(*^^) (2021年10月7日 22時) (レス) id: fd182a523e (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅 - 面白かったです。更新頑張ってください。 (2021年10月7日 17時) (レス) @page2 id: b4ce205d1c (このIDを非表示/違反報告)
粗大ゴミ(プロフ) - りなりんさん» りなりんさん！ありがとうございます！いい機会だったので即興で短編集を作成してしまいましたw楽しんでもらえて良かったです！こちらこそありがとうございました(*´∇｀) (2021年10月7日 12時) (レス) id: fd182a523e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：粗大ゴミ | 作成日時：2021年10月7日 0時
