いつも見ていた世界【ブレスオブザワイルド】 (ページ44)

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懐かしいページ44

『いたっ』

鎮めたナボリスの横でルージュに足を見せる。触られたところからじんじんと後を引く痛みがした。

ルージュ「むぅ…やはり捻挫しているようだな。ここは一度街に戻って…」

『そ、それはだめ！』

リンク「なんでだよ、お前こんな状態で神獣に乗り込んでも更に悪化させるだけだろ？」

『…』

ルージュ「そうだ。今回ばかりは、愛しの彼に着いていくのは諦めるのだな」

『っな!!!!!愛し…くないし！仲間としての好きだし！』

ルージュ「はいはい帰るぞ。お前は本当の女性だからな、特別にわらわの寝床を貸してやろう」

ルージュが戻ってビューラを呼んできてくれるそうだ。残されたリンクとAは隣合って座った。

リンク「ほんとに無茶したな」

『…ごめん、スナザラシちゃんが可哀想だったから』

リンク「そんなお人好しなお前も嫌いじゃないけどさ」

リンクは伸びをしてくぁと一つ欠伸もした。かなり疲れているようだ。

『というか行かなくていいの？神獣大人しいけど…』

リンク「ルージュが戻るまでここにいてやる」

『やっぱり優しいね』

リンク「…なぁ、ウルボザの記憶の中にまたAに似た人がいたんだけど、血族っていう可能性はないかな？」

『どうだろう。私自身はリンクの記憶を覗ける訳じゃないから分からないや』

リンク「似てた…けど、ちょっとAとは雰囲気が違うというか…」

『そういう人もいるしね…あ』

リンク「どうした？」

少し体をずらした時、硬いものが足に当たった。拾い上げると、かつて馬宿に勤めていた時にテリーからもらったサファイアだった。澄んだ色は、散々無茶な旅をして来た今でも健在だ。

『わぁ懐かしい…テリーさんにもらったやつだ』

リンク「…」

Aがサファイアを眺めていると、リンクは徐に荷物を探り出した。そして差し出された手には黄色く輝く原石が乗っている。

リンク「じゃあ、俺からも」

『え、なんで急に』

リンク「いいから持ってて！持っていてほしい！」

半ば押し付けるように手に握らされてしまい、混乱する私を他所にルージュとビューラがやって来た。

～～～～～～～

ビューラ「勘違いするな。ルージュ様はお優しいためにお前を寝屋に置いたのだ。戻ってきたら別の部屋で寝てもらうぞ」

『分かってますって…』

口ではそう言いながらも、Aの世話をテキパキこなすビューラはやはりすごいと思う。一通りの家事を終えるとビューラは出ていこうとした。

『あ！待って！』