いつも見ていた世界【ブレスオブザワイルド】 (ページ32)

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カラカラバザールページ32

リンク「そうだ忘れてた…男はダメなんでした…」

街から追い出されたリンクが落ち込みながら言う。門番はまだ私たちを睨みつけていた。

『どうする？私だけじゃ難しいと思うんだけど…』

それに英傑様がいた方が話が早くなりそうな気がする。ここは雷の神獣ヴァ・ナボリスを操る英傑、ウルボザのいたゲルド族の街なのだから。

『とりあえずそこの祠を解放しようよ』

リンク「それもそうだな」

街の隣にある祠を見ると、なにやら男性が怪しい動きをしていた。その男性を無視したリンクが祠に向かっている間、Aは男性に話しかける。

『あの…』

ベンジャミン「おお見知らぬお嬢さん！吾輩になにか用かな？」

『覗きでもしてるんですか？』

ベン「ち、違うぞ！断じて違うぞ!!吾輩は商人だ！これでもキャラバンの隊長をしているのだ！」

『へぇ…さっきからゲルドの街を眺めてますよね？男性が入れないのは気の毒ですが…』

ベン「そう！そうなのだ！そんな決まりで、一歩も入れて貰えず困っているのだ！しかし！そんな吾輩もやっと…ゲルドの街へ侵入する情報を掴んだのだ！」

『！それはどんな方法なんですか！？』

つい食い気味で反応してしまった。それを知ることが出来れば、彼を入れてあげられると思ったからだ。

ベン「ぬ？君は見たところ女性のようだが…まぁいいだろう！この厳重な警備をかいくぐって、街に潜入した者がいるらしいのだ！」

その男はカラカラバザールとゲルドの街を行き来しているらしい。丁度祠を終わらせたリンクが戻ってきたので、お礼を言ってオアシスへ戻った。

～～～～～～～
砂漠は暑いが、服を脱ぐ訳にはいかない。そんな拷問の中、二人は再びオアシス、カラカラバザールへ戻ってきたのだ。

『はぁ…ここにっ…いるって…聞いた…』

リンク「ほんとにいるかな…ふぅ」

少し見渡してみるが中々それらしき人は見つからない。だとしたら、上か。バザールで岩が積まれている建物の上を見る。

『…あそこ、かな？』

リンク「あ、おい！」

リンクを置いてずんずん進むA。建物の上には案の定人がいた。その人はピンクの綺麗な衣装を纏い、凛と佇んでいた。

女性？「あら…可愛らしい坊やとお嬢ちゃんだこと、ワタシになにかご用かしら？」

リンク「ゲルドの街に潜入した男性の商人を知らない？」

女性？「え？さぁ…知らないわ、お役に立てなくてごめんなさいね」

ハスキーボイスの彼女を少し怪しんだAは、彼女の体つきを見た。