いつも見ていた世界【ブレスオブザワイルド】 (ページ4)

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運命ページ4

？「あの～すみません。馬を預けたいんですけど…」

声が出なくなった。そんないきなり来られても困る。確かに会いたいとは思っていたが…！！

～5分前～

まだ眠い目をしぱしぱさせながらカウンターに立つ。何故カウンターが多いのかとオッズに聞いてみたところ、「女の子の方が人が惹けるでしょ？」と言われてしまった。私なんかでいいのか…。

『いらっしゃいませ！馬宿へようこそ！馬の登録、連れ出し、承りますよ！』

いつものセリフを言い、旅人の宿泊の手配をする。もう慣れたものだ。思えばもう5週間も経った。相変わらず客層は緩やかで、私自身も穏やかな日々を暮らしていた。オッズやテリー、カッシーワも私に良くしてくれている。部外者なのに申し訳ない…。このままリンクが来なかったら、私は一生ここで働くんだろうか。

『…それでもいっか』

？「あの～すみません。馬を預けたいんですけど…」

顔をあげた時、それは私の運命が変わる瞬間だった。

そして今に至る。

？「えっと、どうしました？」

いつまでも馬を預ける手配をし始めない私を見て旅人は不思議な顔をした。すると奥からオッズがやって来て、私と変わった。

オッズ「すみませんお客様！さぁ馬のお預かりですね！少々お待ちください！」

と、旅人が乗っていた馬を連れて行った。残された私と旅人は、何となく気まずい雰囲気になっていた。

？「えっ…とぉ～どうかしました？」

同じようなセリフを私に投げかけるが、とうの私は緊張し過ぎて動けない。やっと絞り出せた言葉は蚊の鳴くような声だった。

『り、んくさん…です？』

リンク「？そうですけど」

ドドォオン

脳内で何かが爆発した。やっと…やっと出会えた…！

オッズ「お客様お待たせしました！馬をお預かり致します。」

リンク「あ、すみません。泊まって行ってもいいですか？」

リンクが泊まる…リンクが泊まる!!!!

オッズ「ええ勿論ですとも！普通とふかふかどちらがよろしいですか？」

リンク「じゃあふかふかで」

ふかふか選ぶんだ～！可愛いー!!!!脳内だけが騒がしく活動しており、現実では全く体が動かなかった。

夜中。もうそろそろ寝ようとしていた私は外の人影に気づいた。

『リンク…』

リンク「…？呼んだ？」

話せた。やばい。手汗かいてきた。

『ぁ、あの！神獣ってどこまで解放しましたか…？』

何故それを、という顔でこちらを見るリンク。もういっそ話してしまった方が楽だと私は考えていた。

リンク「…」