〜slump〜

すれ違い（えいみ） ページ7

亜美と同棲している家に帰ると、夕飯の良い匂いが漂ってきた

『ただいまー』

「おかえり！ご飯できてるよ！」

『ありがと』

買ってきた機材を置き、綺麗に盛り付けられた食卓の前に座り、手を合わせる

「『いただきます』」

俺は動画の事や家賃の事を考えながら食事を口に運ぶ

黙々と食べていると、額に小さな衝撃が

『！？』

「眉間に皺よってたよーｗ」

どうやら亜美のデコピンだったようだ

亜美は歯を出して笑う

俺もつられて笑顔がこぼれる

「ブサイクな笑顔だねぇ」

『うるせぇ』

俺は普段めったに笑わない

そのため亜美は、俺の笑顔に慣れていないから違和感があるのだろう

『そういやさ、次の動画どうする？』

「えっ・・・」

ん？

亜美が・・・固まった・・・？

これ・・・

何か隠してんな・・・

相変わらず嘘下手だな・・・

『お前、なんか隠してんだろ』

「は、はぁ！？隠してないし！」

『はいはい。わかったから黙れ』

「ひどい！」

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