episode19 ページ26
学校
『失礼しました。』
用事をすませた私は、職員室から出た。
(なんだよ、あの教師！！私の貴重な休み時間を潰しやがってぇ！くぅぅ！！！)
キーンコーンカーンコーン…
キーンコーンカーンコーン…
(チャイム)
『あっ…チャイムなっちゃった…。早く教室行かないと…！！』
私は急いで教室に戻ろうとする。
そして、角を曲がったときだった。
『うわっ…！』
(あ…危ない…蹴るところだっ…た！？)
『シュウ！？なんでこんなところで寝て…！！』
シ「うるさい…。」
『あっ…ご…ごめん…。』
シュウは階段の目の前で寝ていた。
『授業…受けなくていいの？』
シ「めんどくさいから、いい。」
『…。そっか、じゃあ私行くね。また後で、シュウ。』
と言って、シュウを飛び越えた。そして、階段をのぼろうとしたとき、シュウが私の手首をつかんだ。
『わっ…。どうしたの？』
シ「ここにいろ。」
『え…でも、授業が…。』
シ「そんなことどうでもいい。」
シュウは私を引き寄せ、膝に座らせた。
『…重くないの…？』
シ「重い。」
『えぇ！？じゃあ降りる！！』
シュウは静かに笑う。
シ「冗談だ。あんたが重いわけないだろ。」
『そんなこと…。』
シ「ふわぁーあ。もう寝る…。」
『あっ…待って…シュウ。』
シ「ん〜。」
『ここって、シュウと久しぶりに会った場所だよね？』
シ「そうだけど。」
『この場所好きなの？』
シ「好きじゃない。」
『ふーん、そっか。』
シ「ただ、あんたがここ通るってわかったから、いるだけ…。」
『えっ…。』
私は顔を赤くした。そして、赤くなった顔を隠すためにシュウにくっついた。
シ「…。」
『うー。』
シ「何、誘ってんの？」
『誘ってないよ！！』
と言って、シュウから離れた。
『……あのときは…ちょっと怖かったな…。』
シ「…、なら優しく吸ってやるよ。」
『えっ…！！』
シュウはつかんでいた私の手首の下あたりにキバを立て、血を吸い始めた。
シ「ｼﾞｭ…ﾁｭﾙ…ｺﾞｸｺﾞｸ…。」
『ん…ぅ…。』
(手首らへんだから、顔見られて恥ずかしい…。)
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あん-an- - アリスさん» 神作品だなんて…！めっちゃ嬉しいです！ありがとうございます！これからも更新し続けていくので、よろしくお願いします！ (2022年10月10日 7時) (
レス) id: 7d3a5d29cb (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 久しぶりにディアラヴァみたら、最近更新されてて！しかも内容もめっちゃ良いという神作品でした(*´▽｀*)これからも無理せず頑張ってください！！！ (2022年10月10日 0時) (レス) @page38 id: 9417752f32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あん-an- | 作成日時：2022年8月18日 16時
