クランクイン ページ10
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皆さんこんにちは、こんばんは、おはようございます。
三代目 J Soul Brothersの山下健二郎です。
「HIGH＆LOW」ではダン役で出させてもろます。
ス「それでは紹介させてください、アゲハ役坂本Aさん、クランクインです」
『よろしくお願いします！』
明るく挨拶してくれる坂もっちゃん。
そのまま撮影が始まる。
その合間合間にイチャつくコンビが居りまして。
『見て、これ』
岩田「ミケだ〜」
『後輩が送ってきてくれて』
岩田「最近さ、後輩ちゃん懐かれてない？」
『らしいんですよね』
そうです、岩坂です。
岩ちゃんとさかもっちゃんのコンビ名は、公式で岩坂と呼ばれてて。
エゴサとかすると、多少アンチは居れど、大抵「いつくっつくの？」などなど。
妬けてまうわ！！
山下「イチャつくなこら！！」
「『え？』」
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『イチャつくなだってさ』
私の家でご飯を食べてる時、私が昼間山下さんに言われたことを言った。
「普通に会話してただけでね、イチャつくなってね」
『素直なんかねぇ』
「あっはっはっ」
『いや先輩笑うなよ』
味噌汁を飲んだ私は、おかずに手をつける。
目の前では剛典くんも一緒にご飯を食べてて。
「やっぱご飯上手いよね」
『自分でも思います』
小学生の頃から、作ってきた。
どうやったら美味しく作れるのかって、考えたりしてた。
その事を剛典くんに話したことは無い。
けど、多分気づいてる。
私が料理嫌いなことは。
「俺食べるの好きだからさ」
『ご飯って美味しいですよね』
「特にさ、温かい料理」
『あったかい、料理？
冷めてた？』
「全然冷めてないよ」
『………』
「心が込められた、温かい料理」
こうして料理を褒められたのは初めてだ。
と言うより、誰かに料理を出したのも、彼が初めてだ。
『ただ食べられれば良いって思って、作ってた』
「……」
『だからそうやって褒められるのは、慣れてないけど。
……嬉しいもんだね』
私は嬉しかった。
素直にそう思えるようになってきた。
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作者名：雪乃 | 作成日時：2023年6月22日 19時
