お世話になりました ページ41
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HIROがやって来てから、話を聞くと、マネージャーは全て答えた。
あいつが売れてたから狙った。
あいつを潰すことが目的だった。
だから、何年も何年も積み重ねて、
最大の味方である岩田に会わないように仕向けて、
潰しにかかったらしい。
大金を積まれてたから。
それを聞いた岩田は敬浩に押さえられてた。
HIRO「君の話は分かった。
即解雇だ。二度と関わらないでほしい」
マネ「はっ、関わりもしないっすよ。
もう関わるほど金が無いわけでもないですし」
HIRO「最後に、君にそうやるよう言った人は？」
マネ「教えるわけねぇじゃん」
今にも飛び出しそうなほど、力が込められた岩田。
敬浩は、自分が飛び出したくなる気持ちすら押さえる。
ここでやり合うのは、違う。
HIRO「分かった。
では、後は署の人に頼むから」
マネ「……」
HIRO「当たり前だろう。
これだけのことをしてくれたんだ、充分犯罪が適用される」
まるで見てたかのようにインターホンが鳴らされて、
HIROに促された岩田が玄関を開けた。
「お話はお伺いしてました。
入ってもよろしいですか」
岩田「……お願いします」
警察を入れると、その最後には一緒に上がってきたらしい
NAOTOもやって来た。
直人「岩ちゃん……」
岩田「NAOTOさん……」
HIROから直接、登坂と岩田が来られない事情を説明され、
様子を見て顔を出すよう頼まれたらしい。
マネージャーが玄関にやって来た時、登坂が寝室から出てきた。
登坂「ちょっとだけ、良いですか」
HIRO「登坂」
敬浩「臣……」
登坂「坂本から、伝言です。
お世話になりましたって」
それを聞いたマネージャーは、全く反応することなく、
岩田家を出ていった。
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岩田【臣さん、こんな時間からすみません。
俺の家に来てくれませんか……】
登坂「どうした？」
岩田【……こう言っちゃなんですけど……。
来てくれたら、全部分かります】
事務所から出る時、岩田から連絡が来た。
事務所から出るのが一緒だった敬浩も心配して、岩田家に向かった。
来て驚いた。
カーテンから差し込む朝日に照らされた、Aの姿に。
後輩の愛する人を傷つけられて、酷く胸が痛かった。
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作者名：雪乃 | 作成日時：2023年6月22日 19時
