紹介 ページ16
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Takanori.I
数ヶ月前に初めて共演してから、交際までそんなに日は経ってなかった。
あの時、俺の一目惚れから始まった恋で。
ハイアンドローの最後の撮影が終わって、またすぐ次の撮影は始まる。
けど、そのお疲れ様会的なのが三代目で開かれることになった。
その時に言おうと決めた。
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岩田「すみません、どうしても報告したいことがあります」
直人「なになに〜？」
岩田「坂本Aさんと、交際してることです」
「「「え！？」」」
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『で、呼ばれて来たわけですけど』
報告した後、なぜか酒の回転数が上がり、酔っ払った人が彼女を呼べと言った。
から、来てもらったんだけど。
ELLY「あはは……ごめんなさい」
直己「本当にすみません……」
登坂「……マジでごめん」
岩田「本っ当にごめん」
呼べって叫んでた張本人たちが寝てる展開です。
岩田「寝るとこだったよね、本当にごめん」
『別に睡眠は移動時間とかで取れるけどさ……』
明日からツアーが控えてるAには本当に申し訳ない。
だから嫌だったけど、酔っ払いって怖い。
『一杯だけ乾杯していきますね』
直己「明日からツアーだよね？」
登坂「そうだよ、無理しなくてもいいんじゃ？」
『別に家帰ってもすぐ寝れるわけじゃないんで』
俺を見ないでください。
俺は関係ありません。
なんて言えるはずもなく。
直人「ってなわけで、カンパーイ！！」
登坂「あんたいつ起きた」
臣さんは隆二さん抱えながらNAOTOさんを見てた。
直己さんは完全に頭抱えてる。
ELLYはいつもながらのほほんとしてて。
『……本当に個性の集まりだね』
岩田「言わないでよそれ……」
『あはは』
少し静かに落ち着いたタイミングで、改めて俺らは向かい合った。
岩田「この通り、Aとは真剣に交際しています。
まだ世間に公表はしないってのを、HIROさんともしっかり話してます。
色々迷惑をかけるとも思いますが、見守ってくれたら嬉しいです」
直己「取り敢えず、岩ちゃん、坂本さん」
岩田「……」
『……』
直己「おめでとう」
俺らは揃って直己さんを見た。
直己さんはいつもながらの優しい笑顔で。
直己「幸せになってね」
そう言ってくれた。
その言葉に俺らは揃って頷いた。
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作者名：雪乃 | 作成日時：2023年6月22日 19時
