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2-4.0 ページ40
朝霧の森は、常に霧が舞う森で、いっぽ足を踏み入れれば二度と朝霧の森から出てこられへんと言われてる。
せやから基本的にあの森には誰も近づかへんかった。
でも俺は、月下美人を摂りたい一心でその森へと足を踏み入れてしまったんや。
｢ほんまに霧で覆われてるわ…｣
朝早くに家を出て、明るいうちなら森の中も見やすいやろと思った。
けどそれは大きな誤算やった。
どんなに明るい朝でも、霧が濃ければ道は見づらい。
見づらいどころか、全く見えへん、目の前は真っ白や。
足場を確認しながらゆっくり進むと、当たり前ながら体力が削られてくから腹が減る。
(おにぎり持ってきてて良かったわ…水もあるし)
腰を掛けられる場所を探そうにも霧だらけのこの森でそんな危なっかしいことできるわけない。
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作者名：白樺。 | 作成日時：2019年12月18日 11時
