第10話【 クラス振り分け試験 】 ページ10
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半ば引き摺られる様に広いグラウンドへと連れ出される。
Aの肩の上ではチビが振り落とされないように必死に服にしがみついている。
正直に言うと、超絶可愛い。
「 さて、それじゃあ今から試験を始めるよ。」
『 その前に色々と説明が足りないだろ。』
「 ふむ、それもそうだね…。それじゃあまず、この学園のクラス分けについて話そうかな。」
学園長の話を簡単に
この学園は現代で言う所の中高一貫校でエスカレーター式のマンモス校。
ここ、王都グランゲールだけではなく、バルガロッザ帝国全土から入学者が殺到するらしい。
この聖バラッド学園は、多くの偉大な魔術師や魔法使い、
つまり、この学園は競争率が高く倍率も半端ではない。
そして、メインのクラス分けだ。
Aが編入すると仮定した場合、入るのは高等部。
そこには1年〜3年までの学園生が通う。
学年ごとに、5組に分かれており火組、水組、土組、風組、空組からなる。
見分け方は、ネクタイの色で、火ならば
しかし、空組だけは特殊でネクタイの色は
人には向き不向きの属性があるらしく、中でも空組に入れるのはほんのひと握りの生徒だけ。
空組に入る生徒の多くは、
彼等の存在は、各国において重要な役割を
「 まぁ、大まかに話すならこんなものかな。」
『 いやいやいやいや……無理だし。』
「 君に拒否権はないのさ。」
星が飛びそうな勢いでウインクをプレゼントされる。
しかし、そんな事よりも。このままクラス分け試験を受けるのはまずい気がする。
何がまずいって俺の
『 やっぱり俺、帰りま────… 』
「 それじゃ、始めるよ。」
『 帰るって言ってんだろ────… 』
うが、と続けようとした言葉は突如として浮かんだ身体のせいで遮られる。
何かに引っ張られる様に更に高度が上がっていく。
『 またかよオオォオオ!! 』
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花冠(プロフ) - 2017年…四年前の作品で良い物を見つけてしまった…!もっと先に見つけれたら更新されて行く楽しみが味わえたかも…。すごい読みやすいですし、設定が神です!チビちゃんかわいい… (2021年3月18日 13時) (レス) id: 9f55fa5e42 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - 雛菊さん» 有難うございます、とても嬉しいです…!これかも期待に応えられるように精進させて頂きますね!これからもご愛読、よろしくお願い致します! (2017年12月1日 18時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
雛菊(プロフ) - 通知リストにあるかな〜と探すぐらい好きな小説です!とても読みやすくて大好きです!! (2017年11月30日 18時) (レス) id: b475004931 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - 風音迷夜さん» 沢山のお褒めの言葉…ありがとうございます!好きになって頂けてとても嬉しいです…チビは本当に人気がありますねw (2017年11月25日 16時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
風音迷夜 - ありきたりじゃない世界観に分かりやすい説明、この作品好きになりました!チビちゃんかわいいなもう!僕惚れちゃった←チビドラゴンにww (2017年11月22日 21時) (レス) id: b791237619 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にじ | 作成日時:2017年9月26日 0時