第８話【 聖バラッド学園 】 ページ8
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白を基調とした優雅な空間。
その中を対照的な色を
遠目から見ればただの黒にしか見えないが、その細部は近くで見れば一級品だと分かる。
金や銀で施された
何よりも、コートから帽子、ブーツに至るまで全ての生地・素材が群を抜いている。
しかし、Aにはこの良さが理解出来ていない。
当然だがこの世界の事はチンプンカンプンなので何が良くて何が悪いのか。常識の基準は何なのか、最早、生まれたての赤子同然である。
そして今迄、この学園内を歩いていて気付いたのだが。
黒髪で黒目というのはA以外に居ない、という事実である。
そして黒で身を包んだAは、先程からすれ違う生徒達から奇異の目を向けられている。
『 ま、毛色が違うのが居れば当然か。』
本人はさして気にした様子もなく、長い中央階段を上って行く。
この学園に入る前、入園審査なるものを受けた。
その時の係委員によれば、学園長はこの建物の最上階に居るらしい。
『 ……最上階って何階だよ。』
「 何だお前、最上階に何か用か。」
『 うぉ？！ 』
声が聞こえたと同時に、行く手を阻むように立ち塞がる影。
階段を上っていたAは、必然的にその相手を見上げ相手はAを見下ろす形になる。
『 学園長に用があってな。』
「 学園長に…？ 」
『 …案内して貰えると助かる。』
こんな男に頼むのは
たっぷりと間を置いて、
「 付いて来い。」
その一言を残して、姿を消した。
もう一度言おう。姿を消した。
は、何で？付いて来いって言ったよな？は？
「 おい、何をしている。瞬間移動の魔法くらい使えるだろう。」
誰が使えるか！何だよ、瞬間移動って！！
『 …今は、魔法を使えないんだ。 』
「 何だそれは…仕方がないな。」
眉間に寄せた皺を更に深くし、溜め息。
そして彼は唐突にAの腕を掴んだ。
そして、気が付けば�� 学園長室 �瓩判颪�れたプレートが下がる部屋の前。
成程、これが瞬間移動か。
『 悪い、助かった。』
「 礼などいい。学園長に用があるのだろう。」
早く行け。
そう言って彼は目の前から姿を消した。
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花冠(プロフ) - 2017年…四年前の作品で良い物を見つけてしまった…！もっと先に見つけれたら更新されて行く楽しみが味わえたかも…。すごい読みやすいですし、設定が神です！チビちゃんかわいい… (2021年3月18日 13時) (
レス) id: 9f55fa5e42 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - 雛菊さん» 有難うございます、とても嬉しいです…！これかも期待に応えられるように精進させて頂きますね！これからもご愛読、よろしくお願い致します！ (2017年12月1日 18時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
雛菊(プロフ) - 通知リストにあるかな〜と探すぐらい好きな小説です！とても読みやすくて大好きです！！ (2017年11月30日 18時) (レス) id: b475004931 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - 風音迷夜さん» 沢山のお褒めの言葉…ありがとうございます！好きになって頂けてとても嬉しいです…チビは本当に人気がありますねw (2017年11月25日 16時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
風音迷夜 - ありきたりじゃない世界観に分かりやすい説明、この作品好きになりました！チビちゃんかわいいなもう！僕惚れちゃった←チビドラゴンにww (2017年11月22日 21時) (レス) id: b791237619 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にじ
| 作成日時：2017年9月26日 0時
