第４７話【 二度目です 】 ページ47
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頭上から降ってきた声。
Aは、どこかで聞いた事がある様な…と思考を巡らす。
もし知り合いであればそう多くはない為、直ぐに思い出せる筈なのだが。
「 全くお前は…どうしても外せない用事があるからと生徒会の仕事を俺に押し付けて行った癖に…、こんな所で遊んでいるとは。」
「 外せない用事って言うのは嘘じゃないよ。A君から好きになってもらう為だからね。」
「 これだからお前は…。」
Aを挟んで繰り広げられる
後ろから聞こえる声は呆れを
『 あの…、』
意を決して振り向いたA。
そして声の持ち主との対面。
『 あ。』
「 ん？ 」
何より、人を見下すかの様な高圧的な態度。
間違いない、彼はAが聖バラッド学園へ足を運んだ初日。学園長室まで連れて行ってくれた人だ。
「 …貴様は確か、」
『 どーも、あの時はありがとうございました。』
「 あれ、2人共知り合い？ 」
「 いや、少し話をしただけだ。」
眼鏡の奥の瞳が細められ、睨まれている様な感覚になる。
何かしたのだろうかと、ユーリへ視線を移す。
「 ごめんね、ジルは誤解されやすいタイプでね…。彼は目が悪くて、相手をよく見ようとすると睨んでる様に見えてしまうんだ。」
『 あ、そういう事ですか。』
「 すまない、睨んでいる様に見えたか。」
困った様に深い
どうやらジルと呼ばれた彼は悪い人ではないらしい。
『 いえ、俺の方こそ誤解しててすいませんでした。あ、俺は雪野Aです。』
「 生徒会で副会長をしている、ジル＝アシュレイだ。」
ユーリとタメ口だという事は、彼も3年。つまりは先輩だ。
「 ところで、ジルはどうして此処に？ 」
「 決まっているだろう。ユーリ、お前を連れ戻しに来た。」
「 それは困るなぁ…。」
まぁ、仕事を押し付けて出掛けていたのだ、当然と言ってしまえば身も
けれど、ユーリが帰るのを渋っている原因はもしかしなくてもAの存在だろう。
実際、ユーリが居なければ帰る事も
『 俺の事は気にしなくても大丈夫ですから。』
「 だけど…、」
迷うユーリの背を押して、ジルへと引き渡した。
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花冠(プロフ) - 2017年…四年前の作品で良い物を見つけてしまった…！もっと先に見つけれたら更新されて行く楽しみが味わえたかも…。すごい読みやすいですし、設定が神です！チビちゃんかわいい… (2021年3月18日 13時) (
レス) id: 9f55fa5e42 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - 雛菊さん» 有難うございます、とても嬉しいです…！これかも期待に応えられるように精進させて頂きますね！これからもご愛読、よろしくお願い致します！ (2017年12月1日 18時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
雛菊(プロフ) - 通知リストにあるかな〜と探すぐらい好きな小説です！とても読みやすくて大好きです！！ (2017年11月30日 18時) (レス) id: b475004931 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - 風音迷夜さん» 沢山のお褒めの言葉…ありがとうございます！好きになって頂けてとても嬉しいです…チビは本当に人気がありますねw (2017年11月25日 16時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
風音迷夜 - ありきたりじゃない世界観に分かりやすい説明、この作品好きになりました！チビちゃんかわいいなもう！僕惚れちゃった←チビドラゴンにww (2017年11月22日 21時) (レス) id: b791237619 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にじ
| 作成日時：2017年9月26日 0時
