第２話【 蒼空を飛ぶ感覚 】 ページ2
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強く身体に
びりびりと風が当たる肌が痛んだ。
少しずつ近付いて来る街並み。
しかし、距離はまだまだあるのだから大分高い所から落ちているのだと嫌でも知らされる。
そして、この高度から落ちて地面に身体を強打すれば自分の身体など一瞬で目も当てられない無惨な肉塊に早変わりする事も容易に想像出来てしまう。
『 ッ、さっきの
藁にも縋る思い、とはこの事だろう。
あんなに小さな身体をした
それでも。
『 まだ、ッ！死ねねェんだよオォオ！！！ 』
どうせ死ぬのなら、可愛い彼女を作って手を繋いでデートして。キスして、童貞を捨てたい。
思春期男児であれば必ず一度は考えるであろう。
こんな当たり前の事を経験せずに死んだ、などと未練ありまくりで死んでも死にきれない。
この際、誰でも、何でもいいから助けてくれ。
そう強く願ったからだろうか。
遥か上空、ギラギラと照り付けていた太陽の輝きが大きな影に遮られた。
そして、同時に響き渡る大気を震わす咆哮。
身を捩って、その姿を視界に映す。
その姿は
『
その巨体は真っ直ぐに高度を下げ、Aの元へと向かって来ていた。
それに気付いたAは焦る。
空想上でしか見た事のない生物が自分の方へと向かって来ている────…そんな事実は唯々、恐怖でしかない。
『 え、何？俺、死ぬの？は、マジで？ 』
冷や汗が全身から吹き出し、粒となった
どんどんと縮まる距離に、死を覚悟してその目を閉じる。
短い人生でした。お父さん、お母さん…親孝行も出来ずに死に行く息子を許して下さい。
なんて、遺書めいた言葉を心の中で唱える。
あと、何メートルだろうか。
と考えたその時。
ふわりと身体が下から
不思議に思い、閉じていた瞳を開けばそこは
俺、
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第３話【 乗心地は悪くない 】→←第１話【 トリップ現象 】
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花冠(プロフ) - 2017年…四年前の作品で良い物を見つけてしまった…！もっと先に見つけれたら更新されて行く楽しみが味わえたかも…。すごい読みやすいですし、設定が神です！チビちゃんかわいい… (2021年3月18日 13時) (
レス) id: 9f55fa5e42 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - 雛菊さん» 有難うございます、とても嬉しいです…！これかも期待に応えられるように精進させて頂きますね！これからもご愛読、よろしくお願い致します！ (2017年12月1日 18時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
雛菊(プロフ) - 通知リストにあるかな〜と探すぐらい好きな小説です！とても読みやすくて大好きです！！ (2017年11月30日 18時) (レス) id: b475004931 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - 風音迷夜さん» 沢山のお褒めの言葉…ありがとうございます！好きになって頂けてとても嬉しいです…チビは本当に人気がありますねw (2017年11月25日 16時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
風音迷夜 - ありきたりじゃない世界観に分かりやすい説明、この作品好きになりました！チビちゃんかわいいなもう！僕惚れちゃった←チビドラゴンにww (2017年11月22日 21時) (レス) id: b791237619 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にじ
| 作成日時：2017年9月26日 0時
