同居生活２２ ページ22
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三人分の夕食をテーブルへと並べる。
当然、鮭大根だけでは量も足りないので数品のおかずを足し味噌汁と白米をよそって終了。
この調子だとお米も買いに行かなければいけない。
一人暮らしの家にお米が大量に置いてあるはずもなく、底が見え始めた米袋を覗き込み買い足しを決める。
私がリビングへと戻れば三人のいただきます、の声が重なった。
『そう言えば、不死川さんの兄弟の話は聞きましたけど杏寿郎さんと義勇は姉弟とかいるんですか？』
「うむ、俺には弟がいたぞ！」
「姉さんがいた」
『と言うことは、杏寿郎さんと不死川さんは長男で、義勇は末っ子ってことですね……』
隣に座る義勇の口元に付いた米粒をそっと取ってあげながら呟く。
いやほんと、末っ子弟属性すごいな？？
知っている情報ではあるけれど、私が事前に知っていてはおかしい情報なので気を付けないといけない。
今の内に自己紹介みたいな事をしておけばある程度の誤爆を防げるのでは？
ふむ、我ながらいい考え！
行き着いた結論に自画自賛しつつ、指に付いた米粒を自分の口元へ運ぶ。
「A、それはダメだ！！」
『っ、え？』
杏寿郎さん、声大きい！！
ガシッと掴まれた腕に驚き、びくりと体が揺れた。
何？何がダメ？
てか、いや、力つよ……強いな？！
『何が……』
「A！それはばっちいからポイしなさい！」
「れ、煉獄……？」
『ばっちい……？』
「おー、ばっちィから止めとけェ」
「不死川まで……？！」
いや、え？どうしたの急に。
そんな子供に言い聞かせるみたいな言い方……え？？
ばっちいのは、この米粒？
そしてこの米粒は……あぁ、義勇のを取ってあげたやつね。
『ば、ばっちくはないですが……』
そっとティッシュを手に取り、米粒を包んでポイする。
ばっちい……汚いって言わない為に使ったのかな？
だとしたら優しいけど意味は変わらないのよね……。
杏寿郎さんの手が離れてやっと私の腕に自由が戻った。
ヤバ……鬼殺隊つよ……腕が空中に縫い付けられたが如くビクともしなかった……。
「うむ！」
「れんごく」
「なんだ！」
「俺はばっちくない」
「そうか！」
いや、一体何だったの？
まさか杏寿郎さん、私が義勇をお世話するの嫌だったとか？
「お前も大変だなァ」
『不死川さん……』
「……名前。俺の事も名前で呼んでくれやァ」
『いいんですか？』
「ふは、別に構わねェよ」
『それなら実弥さんで！』
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chiaki0708(プロフ) - ムフフが止まりませんでした (2021年12月6日 14時) (
レス) @page49 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - misakimiさん» misakimiさん、コメントありがとうございます！好きな設定だと言って貰えて嬉しいです！雰囲気上手だと言って貰えて嬉しい限りです…更新は遅めですがこれからも頑張りますね！ (2021年8月11日 12時) (レス) id: 7dcf5a18d1 (このIDを非表示/違反報告)
misakimi(プロフ) - この設定、素敵です！彼らの醸し出す雰囲気上手ですね。このお話に出会えて良かった! (2021年6月27日 21時) (レス) id: ca18a121f6 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - もしゃこうさん» 最高だなんて嬉しいです！私も書いていて楽しいので更新頑張ります！！ふふふ、ニヤニヤして貰えたのなら作者冥利に尽きますね！！ (2021年2月9日 0時) (レス) id: 7fde5a79e3 (このIDを非表示/違反報告)
もしゃこう(プロフ) - めっちゃこのお話最高です！続きが気になります！そして自分はこれを読みながら1人部屋でニヤニヤしてますw (2021年2月8日 15時) (レス) id: eecce6b130 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にじ
| 作成日時：2021年1月18日 21時
