冨岡義勇の場合 ページ25
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『えっと、……義勇さん?』
「…………」
『ねぇ、義勇ー?』
「…………」
Aが帰宅してから約三十分。
ひっつき虫、ではなく冨岡義勇はAに抱き着いたまま微動だにしない。
流石のAも、なんの反応も返さない義勇にはほとほと困り果て。
自分の腹へ回された鍛えられた腕をすり、と撫でる。
もう片方の手で少し硬めの髪を撫でれば、もっととばかりに頭を擦り寄せてきた。
『義勇?どうしたの?』
「…………したい」
『え?』
「A、お前としたい」
ぬるりと首筋を這ったそれが義勇の舌だと理解する。
するりと腹を撫でた熱い手の平が義勇のものだと理解する。
唐突に与えられた刺激に、ひくりと体が強ばった。
『んぅ……義勇?』
「A、しても良いか?」
『……ん、いいよ』
Aの返事を聞くや否や、ちゅ、と唇が重なった。
ちゅ、ちゅ、と角度を変えて何度も落とされる口付けに薄く唇を開けば当然とばかりに滑り込む義勇の舌。
Aがおずおずと自身の舌を義勇の舌に触れ合わせれば、それが合図とばかりに、口付けが一層深いものへと変化した。
『あ、んっ♡ふ、ぅ……ちゅむ、♡』
「やはりAの口の中は気持ち良いな……」
『はふ、♡ぎゆう……もっと、んっ♡』
「あぁ……Aは口付けが好きだからな」
とろりと蕩けた瞳で義勇に口付けを強請るA。
ちゅる、くちゅりと響く水音。
ぱちりと交わった視線。何時もは何を考えているのか分かりずらい義勇の瞳が、ゆらりと熱を孕んでいた。
「こっちも好きだろう、触ってやる」
『ん、ぅ♡はっ、あうッ♡』
「こんなに赤く勃起させて……可愛らしいな」
『や、ぎゆ♡いわないでぇ♡♡』
服を捲られ、下着をずらされる。
義勇の言う通り、Aの乳首は真っ赤に熟れ、触れて欲しいと主張していた。
指の腹で先端をすり、と擦ればAの口からは可愛らしい喘ぎ声が零れる。
義勇は、Aが気持ち良さそうに喘ぐ姿が好きだった。
自分の手でもっと乱れさせたいと、感じて欲しいと。
「もっと強く弄りながら耳も舐めたら気持ち良いか?」
『あっ♡あぅ、ひゃ♡みみ、よわいのっ♡♡』
「ん、そうだろうな」
『んっ♡はぁ、あっ♡ひゃあ♡♡』
舐めて、吸って、噛んで。
ぐぢゅりと舌を差し込めば、一際高い嬌声が漏れた。
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yukino(プロフ) - すっごく面白いです!お館様の所めっちゃ読み返してました(;^_^A (2022年2月7日 8時) (レス) @page33 id: 7786e574fd (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - リクエストしま〜す!猗窩座と小芭内と玄弥お願いします(*´∀`) (2021年1月31日 8時) (レス) id: 442319c796 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - すいません、リクエストお願いします。村田さん。お願いします! (2020年6月6日 0時) (レス) id: f35e523a5d (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく?(プロフ) - お返事遅くなってしまい申し訳ありません!久しぶりに夢小説開いたらリクエストの伊之助更新されてて発狂しました笑ありがとうございます軽く10回は読み返してます。。これからも更新楽しみにしてますー! (2020年6月4日 17時) (レス) id: 48a6c1098b (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - 輝夜さん» いえいえ、無一郎くん楽しんで頂けて嬉しいです!コメントありがとうございました!これからも頑張ります! (2020年6月3日 11時) (レス) id: f65552bfee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にじ | 作成日時:2020年5月10日 0時