episode.45 ページ45
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「 ……誰だ 」
『 ん？ 』
センゴクさんが出るものとばかり思っていた私は、聞こえてきた声がセンゴクさんのものではなかった事に疑問の声を飛ばした。
あれ、でもこの声…知ってる。
『 えっと、Aです。センゴクさんは、』
「 A？ちょっと待ってろ！ 」
『 あ、スモーカーさんか 』
何故、スモーカーさんがセンゴクさんの電伝虫に出たのかは謎だが…バタバタと走る音がする。
そして私の後ろでは、話に聞き耳を立てる赤髪海賊団の皆さんと白ひげ海賊団の皆さん。
そんなに背後に集まられると話しずらい。
「 Aっ！お前、怪我は…！ 」
『 センゴクさん、落ち着いて、』
「 ごほん、そうだな。だが無事で良かった 」
「 A、今はどこにおるんじゃァ 」
「 まさか、海賊と一緒なんて言わないよね？ 」
『 い、いえいえ…私は大丈夫なので、』
「 何が大丈夫なんじゃァ？ 」
言葉を挟む隙もなく4人が質問を飛ばす。
うーん、困った…。
ちらりと後ろへ視線を向ければ、笑いを必死に堪えている面々。うん、助けは期待出来そうにない。
『 とにかく！私は今、安全な人達と一緒に居るので大丈夫なんです！ 』
「 海賊と一緒なんじゃ、安心は出来ないねェ〜？ 」
『 ぼ、ボルサリーノさーん 』
「 ほら、観念して今いる所を教えてくれないかな。直ぐに迎えに行ってあげるから 」
『 クザンさんまで…！ 』
後ろでは我慢しきれず笑い声が漏れ始めている人も居る。笑うより先に助けて欲しいのだけれど。
『 わ、私が無事な事は伝えましたので！ 』
「 Aっ！ 」
このままでは埒が明かないと、電伝虫を切ろうとした時。スモーカーさんの声が滑り込んだ。
『 スモーカーさん？ 』
「 あの時、お前を助けてやれなくてすまなかった！ 」
『 ふふ、気にしないで下さい。私はスモーカーさんが居るって分かってたから頑張れたんですよ？ 』
「 ……そうか 」
『 はい。それでは、また 』
私は一方的に通話を切り、電伝虫を持ち上げる。
そこで先程まで笑っていた彼等が静かになっている事に気が付く。
振り向けば、何やら真剣な表情でこちらを見詰めるシャンクスさん。
「 なァ、A 」
『 はい 』
「 海軍に戻りたいか？ 」
『 戻りたくないと言えば嘘になりますね。でも、今は皆さんと海の上にいるのも楽しいので…、』
帰りたいとは思いません。
そう続けた私は持っていた電伝虫を海へと放り投げた。
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にじ(プロフ) - †NANA†さん» NANAさん、ご指摘ありがとうございます。紛らわしくて申し訳ないのですが、そちらはわざとそうしています…。コメントありがとうございました！ (2018年4月18日 22時) (
レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - ひな。さん» ひな。さん、コメントありがとうございます！生き甲斐だなんて…ありがとうございます笑 これからも更新頑張らせて頂きます！ (2018年4月18日 22時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - えこるさん» えこるさん、コメントありがとうございます！楽しく読んで頂けて嬉しく思います！これからも更新頑張らせて頂きますね！ (2018年4月18日 22時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - ページ5で、「そうか」が「ほうか」になっているところがあります。 (2018年4月18日 7時) (レス) id: 288d462176 (このIDを非表示/違反報告)
ひな。(プロフ) - 続編おめでとうございます！毎日更新されるのを楽しみにしております！これがもはや生き甲斐になってます笑、お忙しいとは思いますが、これからも頑張ってください！ (2018年4月18日 7時) (レス) id: 8e0f19d245 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にじ
| 作成日時：2018年4月7日 20時
