episode.36 ページ36
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私の部屋はベックマンさんと同じ。
お風呂にも入り終え、濡れた髪を拭きながら扉をノックする。
いや、しようとした。
『 っ、んむ？！ 』
「 しーっ！俺だよ、俺！ 」
『 …シャンクス、さん？ 』
暗闇から伸びて来た腕が私の身体を抱き寄せた。
急な出来事に声を上げそうになれば、素早く手で口を塞がれる。
じっと顔を見てみれば、何とか顔が見えた。
夜の暗い時間帯にこんな事をするのはやめてもらいたい。
「 なァ、今から俺の部屋に来いよ！ 」
『 ？はい、良いですよ 』
「 んじゃ、こっち！ 」
そう言えば遊びに行くという約束もしてたな、と思い出し、シャンクスさんに手を引かれるままに後を付いて行く。
長い廊下を歩き、一番突き当たりにある部屋。
そこがシャンクスさんの部屋だった。
『 失礼します 』
中は綺麗に片付けられ、意外にも本が沢山置いてあった。珍しい物も多く、ついきょろきょろと見回してしまう。
「 A、髪濡れてるぞ 」
『 あ…乾かすの忘れてました 』
「 仕方ねぇなぁ！乾かしてやるよ！ 」
大丈夫です、と断ったのだが。風邪を引かれても困る、とベッドに座らせられて。
後ろに回ったシャンクスさんが、タオルで髪を拭く。
人に髪を触られるのって気持ち良いんだよなぁ、と目を閉じる。
「 痛くないか？ 」
『 気持ちいーです 』
ある程度、水気がなくなった頃。
シャンクスさんの手の動きが止まった。終わったのだと、お礼を言いベッドから下りようとしたのだが。
『 シャンクスさん？ 』
「 男の部屋に来るのにそんな薄着で良いのか、A？ 」
『 ……あ、』
後ろから腹部に腕が回され、ベッドの上へと逆戻り。
背中越しに感じる体温。耳元で囁かれる言葉。
『 シャンクスさん、近いです、』
「 危機感が足りないAには指導が必要だなァ？ 」
『 大丈夫です、必要ないです…！ 』
そうだった、前にも言われたじゃないか。
男の部屋に行く時には服装に気を付けろ、と。
しかし、いくら逃げようと思っても所詮は女の力。
シャンクスさんには敵わない。
「 こうやって押さえ込まれたら逃げられないだろう？ 」
『 ひゃ、』
腹を撫でる掌と、首筋に掛かる息。
ぞわぞわとした感覚に、じんわりと涙が滲む。
「 その顔は誘って ── …、」
「 お頭ァ？ 」
『 …ベックマンさ、』
救世主の如く現れたベックマンさん。
この後、シャンクスさんはお説教を受ける事になる。
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にじ(プロフ) - †NANA†さん» NANAさん、ご指摘ありがとうございます。紛らわしくて申し訳ないのですが、そちらはわざとそうしています…。コメントありがとうございました！ (2018年4月18日 22時) (
レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - ひな。さん» ひな。さん、コメントありがとうございます！生き甲斐だなんて…ありがとうございます笑 これからも更新頑張らせて頂きます！ (2018年4月18日 22時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - えこるさん» えこるさん、コメントありがとうございます！楽しく読んで頂けて嬉しく思います！これからも更新頑張らせて頂きますね！ (2018年4月18日 22時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - ページ5で、「そうか」が「ほうか」になっているところがあります。 (2018年4月18日 7時) (レス) id: 288d462176 (このIDを非表示/違反報告)
ひな。(プロフ) - 続編おめでとうございます！毎日更新されるのを楽しみにしております！これがもはや生き甲斐になってます笑、お忙しいとは思いますが、これからも頑張ってください！ (2018年4月18日 7時) (レス) id: 8e0f19d245 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にじ
| 作成日時：2018年4月7日 20時
