episode.26 ページ26
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そして次の日。
今日は待ちに待ったお出掛けの日。
外は快晴、海は穏やか。
うんうん、私の引き寄せる体質は役に立ってるね！
遠足前の子供かよって感じで昨日は寝付けなくて。
ちょっと自分でもテンション上がり過ぎだなって思った。
『 スモーカーさん、スモーカーさん！ 』
「 …あ？A？ 」
『 そうですよ、スモーカーさん朝です！ 』
「 朝からうるせェな…… 」
『 お出掛けですって、起きて下さい！ 』
今は何処にいるのか？
そんなの決まってるじゃないですか、スモーカーさんの部屋ですよ。
待ち切れなくて突撃訪問してます。
「 人の腹の上で跳ねるな…… 」
『 もう約束の時間ですよ！ 』
「 …ったく、非番の日くらいもう少し寝かせろ 」
『 私との約束！ 』
再び寝る体勢に移るスモーカーさんを思いっ切り揺する。私は既に準備万端な訳で。
スモーカーさんが起きて準備を整えてくれない事には出発出来ないのだ。
『 スモーカーさぁん…！ 』
「 …俺が昨日言った事、もう忘れたのか 」
布団の上からスモーカーさんに覆い被さる様に抱き着けば、下からは呆れた様な声が聞こえた。
その言葉と同時に、私を上に乗せたままスモーカーさんが起き上がる。
いやいや、いくら鍛えてるとは言っても人一人乗せた状態で起き上がれる？
「 男の部屋に、んな格好で入って来て。ベッドに自分から乗るってのは…誘ってんだな？ 」
『 ひゃ…ちが、ごめんなさっ、』
「 何度言ってもわからねェなら、身体に教えねェとなァ？ 」
ぐるりと反転する視界。
私を受け留めたのはベッドのマットレス。
見上げれば、寝起きで髪の下がったスモーカーさん。
流石にこの状況が何を意味するのかくらいは私にでも分かる。
出掛けるとなれば当然、服装にも力が入るのが女な訳で。久々にお洒落でもしようかと、スカートを履いてみた。
まさかそれが裏目に出るなんて思わないだろう。
「 俺の部屋だからと安心してたか 」
『 っ、スモーカーさ、』
「 男の部屋に来るってのに足を出すのもいただけねェ 」
『 スモーカーさん…く、くすぐったいです、』
するすると太腿を撫でる
『 スモーカーさん、次からは気を付けますから…っ！ 』
「 …本当だろうな 」
『 ほ、本当です…っ！ 』
今回だけだ、と囁いたスモーカーさんはゆっくりと身体を離し、口角を上げた。
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にじ(プロフ) - †NANA†さん» NANAさん、ご指摘ありがとうございます。紛らわしくて申し訳ないのですが、そちらはわざとそうしています…。コメントありがとうございました！ (2018年4月18日 22時) (
レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - ひな。さん» ひな。さん、コメントありがとうございます！生き甲斐だなんて…ありがとうございます笑 これからも更新頑張らせて頂きます！ (2018年4月18日 22時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - えこるさん» えこるさん、コメントありがとうございます！楽しく読んで頂けて嬉しく思います！これからも更新頑張らせて頂きますね！ (2018年4月18日 22時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - ページ5で、「そうか」が「ほうか」になっているところがあります。 (2018年4月18日 7時) (レス) id: 288d462176 (このIDを非表示/違反報告)
ひな。(プロフ) - 続編おめでとうございます！毎日更新されるのを楽しみにしております！これがもはや生き甲斐になってます笑、お忙しいとは思いますが、これからも頑張ってください！ (2018年4月18日 7時) (レス) id: 8e0f19d245 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にじ
| 作成日時：2018年4月7日 20時
