episode.22 ページ22
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何時もなら止めに入ってくれるはずのセンゴクさん。今日に限ってはその制止の声が掛からない。
この人達の前で私の経験の有無を暴露してどうなると言うのか。俯きがちになる顔をクロコダイルさんが顎に指を添え持ち上げる。
「 もっとストレートに聞かねェとわかんねェか？ 」
『 い、いえ！それくらいは私でもわかります…！』
私だってそこまで世間知らずじゃない。
クロコダイルさんにストレートに聞かれなんてしたら私の心拍数はMAXまで跳ね上がるだろう。
これ以上は止めてくれ、という意思を込めて首を振る。
『 …け、経験は、』
「 あァ 」
『 ………な、ない、です 』
出来るだけ小さな声でそう呟く。
女子同士の会話で話をするならともかく、こんな男性しかいない所で自分が未経験である事を口にするのは恥ずかし過ぎる。
最後の方なんて聞き取れたか怪しいくらいの声量しか出なかった。
逃げ出したい衝動に駆られたが、クロコダイルさんの膝の上だし。何より、この人達から逃げ切れる自信なんてない。
「 フッフッフッ、Aチャンのファーストキスは頂けなかったが…どうだ、ハジメテは俺にしねェか？ 」
『 ？！ 』
「 初体験ならドフラミンゴの様な男より俺にしておけ。はっきり言って俺の方が上手い 」
『 う、うま…？ 』
「 ククッ、あんな鳥共より俺の方がお前を満足させてやれるぜ？ 」
『 も、やめてください…。』
酔ってる。そう、3人は酔ってる。絶対に100%酔ってる。じゃなきゃこの状況は有り得ない！
大丈夫、落ち着け私。明日にはみんな忘れてる！
いつの間にか、両隣に座っていたドフラミンゴさんとミホークさん。一体何がそんなに嬉しいのか、機嫌が良い。
『 そ、そんなに私が経験ないの嬉しいですか 』
半ばヤケクソだ。
絶対、面白がられてる。別に22歳で未経験なんて探せば幾らでもいると思う。
「 あァ、嬉しいぜ？好きになった女のハジメテが欲しいと思うのは男として当然だからなァ！ 」
「 むしろ男共はお前に手を出さなかった自分を褒めてやると良い 」
『 ？ 』
「 お前に触れた男がいたとしたら…明日には海の藻屑だったろうからなァ 」
気の所為かな。
なんか3人の目が本気に見えたよ。
これもアルコールのせいだよね、きっと。
ところで。さっきから助けてくれる素振りも見せない大将様達は何をしてるのかな。
そっと後ろへ視線を向けて見れば、何やら深刻そうに考え事をしてました。
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にじ(プロフ) - †NANA†さん» NANAさん、ご指摘ありがとうございます。紛らわしくて申し訳ないのですが、そちらはわざとそうしています…。コメントありがとうございました！ (2018年4月18日 22時) (
レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - ひな。さん» ひな。さん、コメントありがとうございます！生き甲斐だなんて…ありがとうございます笑 これからも更新頑張らせて頂きます！ (2018年4月18日 22時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - えこるさん» えこるさん、コメントありがとうございます！楽しく読んで頂けて嬉しく思います！これからも更新頑張らせて頂きますね！ (2018年4月18日 22時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - ページ5で、「そうか」が「ほうか」になっているところがあります。 (2018年4月18日 7時) (レス) id: 288d462176 (このIDを非表示/違反報告)
ひな。(プロフ) - 続編おめでとうございます！毎日更新されるのを楽しみにしております！これがもはや生き甲斐になってます笑、お忙しいとは思いますが、これからも頑張ってください！ (2018年4月18日 7時) (レス) id: 8e0f19d245 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にじ
| 作成日時：2018年4月7日 20時
