episode.16 ページ16
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静かな室内には、私が本のページを捲る音だけが響く。
4人が出て行った後は廊下も騒がしかったのだが。
今ではしんと静まり返っていた。
最後の1ページを読み終え、本を閉じる。
『 んー…読み終わっちゃった 』
時計を確認すれば22時を回った所。
何時もよりは早い時間だが、他にする事もないし寝てしまおうか迷う。
この時間になっても誰も部屋を訪ねて来ない事を
『 久々に早めに寝ようかなぁ 』
寝室へ向かうべくソファから腰を上げ、伸びを一つ。
凝り固まった腰や肩をぐっと伸ばす。
歩き出そうと足を踏み出したタイミングで、部屋の扉がノックされた。
『 はーい 』
ノックをされた事で完全に警戒する事を忘れていた。
誰なのかを確認もせずに、扉を開ける。
「 よォ、Aチャン。さっきぶりだな 」
『 え、ドフラミンゴさん？ 』
目の前を覆うピンクのもふもふ。
そしてその後ろにもう2人人影が見える。
まさか彼がノックをして入って来るとは思っていなかった。
既に扉は開けてしまったし、帰ってくれと言うのは余りにも失礼だろう。
『 ……よろしければ中に入りますか？ 』
「 それなら遠慮なく…ありがとな、Aチャン 」
『 えと、クロコダイルさんとミホークさんもどうですか…？ 』
「 俺達まで迎え入れて良いのか？ 」
「 フッ…随分と肝の据わった女だ 」
2人を招き入れ、扉を閉めると同時に身体が宙に浮いた。いや、正確には引っ張られた。
『 っ、びっくりしたぁ 』
「 フッフッフッ、Aチャンはここに座りな 」
誰の仕業かなど直ぐに分かるだろう。
ドフラミンゴさんの膝の上に乗せられた私は後ろから抱き締められる。
腹部に回された腕と頭の上に感じる重み。
『 あの、お茶を、』
「 そんなのはそこの2人にでも任せておけば良い 」
『 お客様にそんな事は…… 』
甘える様に首筋に擦り寄るドフラミンゴさんに苦笑いが零れる。
目の前に座るクロコダイルさんとミホークさんからは興味深そうな瞳を向けられる。
「 クハハッ、随分と懐かれたもんだなァ？ 」
「 …興味深いな 」
『 そうなんでしょうか…？ 』
取り敢えず離れる様子のないドフラミンゴさんの髪を撫でてみる。
あれ、思っていたより柔らかい？
「 髪なんか触って楽しいか？ 」
『 楽しいですよ 』
サングラス越しの瞳が僅かに細められた気がした。
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にじ(プロフ) - †NANA†さん» NANAさん、ご指摘ありがとうございます。紛らわしくて申し訳ないのですが、そちらはわざとそうしています…。コメントありがとうございました！ (2018年4月18日 22時) (
レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - ひな。さん» ひな。さん、コメントありがとうございます！生き甲斐だなんて…ありがとうございます笑 これからも更新頑張らせて頂きます！ (2018年4月18日 22時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - えこるさん» えこるさん、コメントありがとうございます！楽しく読んで頂けて嬉しく思います！これからも更新頑張らせて頂きますね！ (2018年4月18日 22時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - ページ5で、「そうか」が「ほうか」になっているところがあります。 (2018年4月18日 7時) (レス) id: 288d462176 (このIDを非表示/違反報告)
ひな。(プロフ) - 続編おめでとうございます！毎日更新されるのを楽しみにしております！これがもはや生き甲斐になってます笑、お忙しいとは思いますが、これからも頑張ってください！ (2018年4月18日 7時) (レス) id: 8e0f19d245 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にじ
| 作成日時：2018年4月7日 20時
