episode.11 ページ11
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零れた茶葉に、ばら撒かれた砂糖。
そして、割れたマグカップ。
部屋からゴミ箱や布巾を持ち、この場は任せて新しいティーセットを持って行ってくれ、と給仕さんに伝えたのだが。
「 そんな、A様にそんな事はさせられません…！ 」
ぶんぶんと凄い勢いで断られた。
と言う事で、代わりのティーセットを持った私は会議室へと向かっていた。
『 いやなんで 』
給仕の女の人は、それなら新しいティーセットを運んで欲しいと半ば押し付ける形で私に頼んできたのだ。
その時の表情は何と言うか…身代わり、いや丁度良い
カチャカチャとカップを揺らしながら進む。
と言うか。先程の給仕さんはトレーのようなものにマグカップやらを乗せて運んでいたが。
今の私はカートの様なものにティーセット一式を乗せて運んでいる。
いやいやまさかとは思うけれど。
『 …嵌められた？いや、そんなまさかね 』
被害妄想が過ぎると頭を振り、会議室の前で立ち止まる。
さて、給仕さんが行くのを嫌がるこの先には一体何が待ち受けているのか。
取り敢えず急ぎのものだったようなので、大きな扉をノックする。
「 入れ 」
『 失礼致します 』
中から聞こえたのはセンゴクさんの声。
つまりサカズキさんとかもこの部屋に居るという事で。
約束を破った事がこうもあっさりとバレる事になろうとは。
しかし、ノックをしてしまってからではもう遅い。
中には入らないといけないし、何より声でバレただろう。
『 頼まれていた飲み物をお持ちしました 』
「 Aちゃん？！ 」
さり気なく扉の前に移動したらしいクザンさんが小声で話し掛けてくる。
クザンさんの影になっているせいで、中に誰が居るのかまでは分からない。それは、中からもこちらの姿は見えていないと言う事になる。
話を続けたままではあるが、センゴクさんもこちらを気に掛けているのが気配で分かった。
『 給仕のお姉さんが困ってたみたいだったので私が代わりに…… 』
「 後でキツく言い聞かせんといかんのォ 」
『 いえ、私から言い出した事なので…… 』
コソコソと会話をしながら、持ってきたティーセットをセットする。やる、と言ったからには最後までやらないと申し訳ないしね。
しかし、それを客人に運ぼうとした所でボルサリーノさんがクザンさんの隣に並んだ。
『 ……あの？ 』
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にじ(プロフ) - †NANA†さん» NANAさん、ご指摘ありがとうございます。紛らわしくて申し訳ないのですが、そちらはわざとそうしています…。コメントありがとうございました！ (2018年4月18日 22時) (
レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - ひな。さん» ひな。さん、コメントありがとうございます！生き甲斐だなんて…ありがとうございます笑 これからも更新頑張らせて頂きます！ (2018年4月18日 22時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - えこるさん» えこるさん、コメントありがとうございます！楽しく読んで頂けて嬉しく思います！これからも更新頑張らせて頂きますね！ (2018年4月18日 22時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - ページ5で、「そうか」が「ほうか」になっているところがあります。 (2018年4月18日 7時) (レス) id: 288d462176 (このIDを非表示/違反報告)
ひな。(プロフ) - 続編おめでとうございます！毎日更新されるのを楽しみにしております！これがもはや生き甲斐になってます笑、お忙しいとは思いますが、これからも頑張ってください！ (2018年4月18日 7時) (レス) id: 8e0f19d245 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にじ
| 作成日時：2018年4月7日 20時
