第８７話【 イグリル兄弟 】 ページ10
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こうも騎士団の
そして、Aが場違い感を感じてしまうのも至極当然の事だろう。
「 ねぇ、ロイス。先にAちゃんの部屋を案内してあげない？ 」
「 あぁ、そうだな。」
一つ頷いたロイスが案内を始めようとした時、慌てた様子の団員が駆け寄って来る。
団長に始まり参謀、偵察隊隊長までが勢揃いの状況に団員は
が、直ぐ様ロイスの耳許へと唇を寄せ、小声で何かを伝える。
それを聞いたロイスは、溜め息を零す。
「 …フレア、グレン。仕事だ。」
「 えーっ？！今から？！ 」
「 何だ、珍しいなァ？ 」
ぶーぶーと文句を垂れるフレアを軽く小突くロイス。大袈裟に痛がって見せるフレアを無視したロイスがAへと視線を向けた。
ぽん、とAの頭へと手を乗せるロイス。
「 すまないな。急な用事が入ってしまった。」
『 そんな、気にしないで下さい…！ 』
「 ここから先の案内はファルオとレイランに任せる。困った事があれば2人を頼れ。」
『 …心遣い、ありがとうございます。』
ふ、と口許を緩め微笑むロイス。
あぁ、こういう表情は彼に少し似ているな。
Aの頭から手を離したロイスがフレアとグレンを連れて先程の団員の後に続いた。
「 さーて、それじゃあAくんの部屋に案内するね〜。」
「 Aさん、どうぞこちらへ。」
『 あ、はい！よろしくお願いします！ 』
Aの片手を取り引っ張る様に歩き始めるレイラン。その様子に呆れた様な視線を向けつつもう片方の手を取るファルオ。
いや、え？何で手を取る必要が…？
これがエスコートってやつ…？
あれ、エスコートって男が女性にする…え？
自分の性別を間違えられているのかと思考を巡らすも生憎だが女性らしさの
つーか、こんなイケメン兄弟に両手引かれて歩くとか普通に恥ずかしいし誰かに会ったら俺の人生的な何かが終わるからやめて欲しい。
「 Aくんの手、あったかいね〜？ 」
『 え、あ…そう、ですか？ 』
口許を袖口で隠したレイランがにぎにぎと遊ぶ様にAの手に触れる。そして、指が絡む。
そう、恋人繋ぎと呼ばれる繋ぎ方。
『 レイランさん？！ 』
「 照れてる顔も可愛いね〜。」
そう言うレイランの瞳は愉しげに細められていた。
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ぱるむ(プロフ) - 続きを！！！！！！ めっちゃ好きです！！ (2021年6月29日 22時) (
レス) id: fc15dafcd2 (このIDを非表示/違反報告)
白羅(プロフ) - 初めまして、楽しんで読ませていただいています。このシリーズの1作目が投稿された時からお気に入りで何度も読み返しています。完結状態ですがアイディアが浮かび次第更新して頂けたら嬉しいです。気長に待ってます。 (2021年1月30日 17時) (レス) id: dff74dac63 (このIDを非表示/違反報告)
真昼の空 - オリジナルだけどキャラ設定とかも凝っていてすごいです！！これからも更新楽しみにしてます！頑張ってください！！ (2020年10月14日 14時) (レス) id: 8540b78713 (このIDを非表示/違反報告)
ケロロ - 何度読み返しても面白いです！更新楽しみに待ってます！ (2020年9月30日 3時) (レス) id: e9685f451b (このIDを非表示/違反報告)
アイス - このあとの展開がめちゃくちゃ気になります！ 更新を楽しみに待ってます！ (2020年5月29日 18時) (レス) id: 1301bbdf34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にじ
| 作成日時：2018年3月2日 0時
