episode.54 ページ5
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朝食を食べ終わった私達は甲板へと集まっていた。
理由は言わずもがな。白ひげ海賊団の皆さんが帰るから。
私はもう少し赤髪海賊団に居ることにした。
白ひげ海賊団の人達からはブーイングが飛んできたけれど。
「 A、元気でやれよ 」
『 はい…白ひげさん、ありがとうございます 』
「 A、次に会った時にはお前を白ひげ海賊団の船に乗せる。覚悟しとけよい 」
『 ふふ、次に会う時を楽しみにしてますね、マルコさん 』
「 Aー！本当に白ひげ海賊団に来ないのか？！ 」
『 エース、今回は乗らないの…ごめんね 』
「 Aはお前らより俺と一緒にいてェんだよ！ 」
勝ち誇った様に笑うシャンクスさん。
まあ、彼らしいと言うか。
渋々と言った感じで、鯨を模した巨船、モビー・ディック号に乗り込む隊長さん達。
そんな名残惜しそうな目で見られたら私だって困ってしまう。
そんな彼等を見送った後は、シャンクスさんを筆頭に片付けの最終チェック。
『 静かになりましたね 』
「 寂しいか？ 」
『 …少しだけ、寂しいです 』
遠くなる鯨の影を見詰めながら、シャンクスさんと言葉を交わす。
でも、エースもサッチさんも生きていた。
黒ひげ…ティーチの生死は不明だが今それを考えても私にはどうにも出来ないから。サッチさんが殺されていなかった事を素直に喜んでおこう。
暫く、シャンクスさんと水平線を眺める。
すると、ばさりと音がして背後に人が立つ気配がした。
振り返れば、つい先程別れたばかりの彼の姿。
『 …忘れ物か何かですか？ 』
「 まぁそうだな。忘れ物…だねい 」
「 …マルコ？ 」
忘れ物…何かあっただろうか。
片付けをしていたけれど、それらしき物は見付けられなかった。首を傾げる私とは反対に、シャンクスさんは疑念の眼差しを向ける。
「 A、お前を貰いに来た 」
『 え？ 』
「 は…、おまっ、次って…！ 」
「 だから、今が次だよい 」
『 わっ…！ま、マルコさん！ 』
「 しっかり捕まってろよい！ 」
私に向かって手を伸ばしたシャンクスさんを振り払うかの様に青い炎を纏うマルコさん。
不死鳥本来の姿に戻ったマルコさんは私を背中に乗せて空へ舞い上がる。
私？いや、こんな風に空を飛ぶとか初めての経験だし、普通にマルコさんの首…首？首だね、うん。首に抱き着いてます。
下ではシャンクスさんが何かを叫んでいたけれど。風の音が思ったより強くて聞き取れませんでした。
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レモン - 続編ないんですか？！すっごくこの作品好きなのに！4年もたってますが、更新期待してますっ！ (1月6日 12時) (
レス) @page50 id: 97f09e59d6 (このIDを非表示/違反報告)
夜 - マジで面白いです！続きお願いします！ (12月21日 15時) (レス) @page50 id: 3de4771c26 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 長らく更新されてないようですがぜひ更新再開していただけると嬉しいです、、文才が天才すぎます、、もっと麦わらの一味と絡ませてほしいです、、完結までついていかせてください、、 (2023年2月12日 14時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
キエラ(プロフ) - 今日この小説見つけてめちゃくちゃファンになりました！！続編お待ちしております... (2022年12月3日 13時) (レス) @page50 id: cdb417a741 (このIDを非表示/違反報告)
員脚 - ぞ、続編が、無い、、、、だと、、、、！！好みドストライクで続きが楽しみなんです！！初コメ失礼しました (2022年8月31日 11時) (レス) @page50 id: a61a8e014c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にじ
| 作成日時：2018年4月18日 22時
