episode.53 ページ4
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どうかしたのかとエースを見詰めれば、金魚のように口をぱくぱくと動かしていて。
何したっけ？なんて自分の行動を振り返る。
そして、無意識とは言えエースの口元に付いたものを食べてしまった、という事を理解した。
『 え、あっ…エースごめん！…嫌、だったよね 』
「 い、嫌じゃねぇ！ 」
ぶわっと顔に熱が集まる。エースも否定の言葉を返してくれるがその顔は真っ赤だ。
2人で顔を赤くして、押し問答を繰り広げる。
「 A 」
『 はい…？ 』
「 エースとばっか話すんじゃねェよい 」
『 え…えっ？ 』
名前を呼ばれて振り返った私を待っていたのは、スプーンを差し出したマルコさんだった。
いやいや、恥ずかしいし。無理だよ、あーんなんて。
私が無理だという意味で首を振っても、マルコさんはスプーンを下ろす素振りは見せないし。
寧ろ、ずいとスプーンを押し付けてくる始末。
「 ほらA。口開けろよい 」
『 うぅ…あ、あーん…、』
「 美味いか？ 」
『 とても、美味しいです…… 』
ふっ、と満足気に笑うマルコさん。対する私には余裕なんてなくて、返事を返すのでいっぱいいっぱい。
正直な話、味なんてしなかった。
サッチさんが作ったのだ、美味しいのだけはわかる。わかるけれど、それよりもマルコさんから食べさせて貰ったという羞恥の方が
まあ、当然だろう。何せ、恋愛経験値が足りていないのだから。
「 おいおい、マルコ…うちのAに何してんだァ？ 」
「 シャンクス…何って食べさせてやっただけだよい 」
『 シャンクスさん、おはようございます 』
恥ずかしい場面を見られた私は言うまでもなく挙動不審だっただろう。
シャンクスさんとマルコさんが睨み合っているのを尻目に、私はエースの方へと身体を向ける。
『 …エース？ 』
「 ……んだよ 」
『 えと、怒ってる？ 』
「 怒ってねぇ 」
そうは言っても。ほっぺたが膨らんでますよ。
どうしたものかと悩んでいれば、後ろから抱き締められた。誰かなんて、見なくても予想出来た。
『 シャンクスさん、どうしましたか？ 』
「 お前、エースにだけタメ口だし呼び捨てなんだな 」
『 そう、ですね。エースだけが私より歳下なので 』
ふーん。と面白くなさそうな声。
シャンクスさんもさん付けとか敬語とかが嫌なんだと思う。思うけど、急には変えられない。
私は、取り敢えず朝食を食べてしまおうと箸を進める事にした。
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レモン - 続編ないんですか？！すっごくこの作品好きなのに！4年もたってますが、更新期待してますっ！ (1月6日 12時) (
レス) @page50 id: 97f09e59d6 (このIDを非表示/違反報告)
夜 - マジで面白いです！続きお願いします！ (12月21日 15時) (レス) @page50 id: 3de4771c26 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 長らく更新されてないようですがぜひ更新再開していただけると嬉しいです、、文才が天才すぎます、、もっと麦わらの一味と絡ませてほしいです、、完結までついていかせてください、、 (2023年2月12日 14時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
キエラ(プロフ) - 今日この小説見つけてめちゃくちゃファンになりました！！続編お待ちしております... (2022年12月3日 13時) (レス) @page50 id: cdb417a741 (このIDを非表示/違反報告)
員脚 - ぞ、続編が、無い、、、、だと、、、、！！好みドストライクで続きが楽しみなんです！！初コメ失礼しました (2022年8月31日 11時) (レス) @page50 id: a61a8e014c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にじ
| 作成日時：2018年4月18日 22時
