【 ONE PIECE 】神様、話が違います。【 第２章 】

episode.74 - Side ??? - ページ25

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某国某海。
広い海の上、並んで浮かぶ2隻の船。

この海を攻略しようとする者であれば知らない者はいないであろう髑髏を掲げた船。



「 グラララ、どうやら無事だったようだなァ！ 」

「 笑い事じゃねェぞ、白ひげ！俺のAが怪我でもしてたらどうするつもりだ？！ 」

「 うるせェ男だな、シャンクス。Aは俺の女だぞ？それにアイツはそう簡単に死ぬ様な女じゃねェ 」

「 いい歳したジジイが何言ってやがる！ 」



言い合っている内容だけ聞けば喧嘩ともとれるやり取りだが、これは言わばじゃれ合いの様なものだ。

こちらもやはりと言うべきか。
Aの居場所が特定出来そうだと情報が入り、どちらともなく合流し情報の交換を行い、どれ程の信憑性があるのかを話し合っていたのだが。



「 シャンクス、お前も充分ジジイだろ！それにAは俺の女にする予定だ！ 」

「 はぁ〜？何言ってんだよエース！Aちゃんは俺と結婚すんだよ！ 」

「 サッチこそ何言ってんだよい。Aは俺と一緒になった方が幸せに決まってるよい 」

「 聞き捨てならないね、マルコ。俺だってAの事は気に入ってるんだ 」

「 僕もA好きだし、譲る気ないけど？ 」



次々と名乗りを上げる白ひげ海賊団の隊長達。
それを愉快そうに笑い飛ばす白ひげと、そんな彼等に対抗心を燃やすシャンクス。

そしてそれを少し離れた所から見守る赤髪海賊団のクルー達。
ルウとヤソップは船体へと身体を預け、ゆらりと煙をくゆらせる副船長へと視線を向けた。



「 副船長、あそこに混ざらなくて良いのか？ 」

「 ……俺があそこに混ざってはしゃぐタイプか？ 」

「 それは確かに想像出来ねェな！ 」

「 わざわざ自分から敵を増やす必要もないだろ 」



ベックマンのその言葉を聞いた2人は、一度顔を見合わせてから、頑張れと激励の言葉を投げ掛けた。



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「 スモーカーさん！ 」

「 何だ 」



ぱたぱたと駆け寄った女海兵に視線だけを投げ掛けたスモーカー。
その目付きは鋭いが、女海兵もといたしぎは何時もの事だとそれくらいで怯(ひる)みはしない。



「 センゴク元帥から連絡でAさんの居場所が特定出来そうだと！ 」

「 ！どこだ 」



先程までの無関心振りは何処へやら。
たしぎの肩を強く掴み、眉間の皺を深める。

たしぎはそんな上司に内心、苦笑を零しつつセンゴクから入った情報を伝える。



「 場所は ──── …… 」



「「 シャボンディ諸島！！ 」」




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