episode.76 ページ27
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確かによくよく観察してみればそれはよく見知った餅そのもの。白く艶やかな見た目に滑らかな肌触り。とても上質な餅だとわかる。
「 A、お前を呼んだ理由だが 」
『 あ、はい！な、何かしてしまいましたか……？ 』
「 聞きたい事がある 」
『 ？ 』
聞きたい事？カタクリさんが私に聞きたい事だなんて皆目見当もつかない。だって、カタクリさんが知らない事を私が知っている筈がないのだから。
「 俺は見聞色の覇気で少し先の未来が見える 」
『 け、けんぶん……？ハキ？えっと、未来？ 』
馴染みのない単語と未来が見えるなどという非現実的な言葉に私は目を白黒させるしかない。
簡単な知識しか持たない私は原作をしっかり読んでおくんだった、なんて過去の自分を恨めしく思う。
「 ……だが、どうしてもお前に関する未来だけが見えない。何故だ 」
『 え、えっと……？何故と言われても私もわからないというか、カタクリさんの言葉の半分も理解出来てない状況と言うか…… 』
「 ……嘘を吐いている訳ではなさそうだな 」
状況を理解していない私の事などお構い無しの様子から先程言っていたけんぶんなんちゃらと未来が見えると言う話について説明してくれる気はないらしい。
「 話は変わるが、次に行く島について…… 」
『 はい！シャボンディ諸島に行くんですよね？私、シャボンディ諸島って初めてで！すごく楽しみです！ 』
「 ──── …… そうだな 」
自分の疑問が解決しなかった事に不満を感じていたAは、次の島と言う言葉を聞いてわかりやすく表情を明らめた。
Aがシャボンディ諸島に行くという情報が出回っている事を知り寄るのを止めると話をする予定だったのだが。これだけ楽しみにしているAを前にしてはその言葉も言い辛い。
「( 何かあったとしても俺とクラッカーが居れば問題ない )」
隣で楽しそうにはしゃぐAを見詰めながら、その声に耳を傾けていれば、扉がノックされる音が室内に響いた。
「 失礼致します、カタクリ様！メリエンダのお時間でございます！入っても宜しいですか？ 」
「 っ、あぁ入れ 」
『 メリエンダ？ 』
カタクリは表情を崩さないまま、心の中で自分に毒付いた。まさか、メリエンダの時間が頭から抜けてしまうなど。
自分の隣に座る小さな女は不思議そうに首を傾げている。俺は
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レモン - 続編ないんですか？！すっごくこの作品好きなのに！4年もたってますが、更新期待してますっ！ (1月6日 12時) (
レス) @page50 id: 97f09e59d6 (このIDを非表示/違反報告)
夜 - マジで面白いです！続きお願いします！ (12月21日 15時) (レス) @page50 id: 3de4771c26 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 長らく更新されてないようですがぜひ更新再開していただけると嬉しいです、、文才が天才すぎます、、もっと麦わらの一味と絡ませてほしいです、、完結までついていかせてください、、 (2023年2月12日 14時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
キエラ(プロフ) - 今日この小説見つけてめちゃくちゃファンになりました！！続編お待ちしております... (2022年12月3日 13時) (レス) @page50 id: cdb417a741 (このIDを非表示/違反報告)
員脚 - ぞ、続編が、無い、、、、だと、、、、！！好みドストライクで続きが楽しみなんです！！初コメ失礼しました (2022年8月31日 11時) (レス) @page50 id: a61a8e014c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にじ
| 作成日時：2018年4月18日 22時
