episode.64 ページ15
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「 A、何から見るの？ 」
『 うーん…服から見たいです 』
「 服ねぇ…それなら彼処の店はどうだ？ 」
「 あ、カワイイ服ありそう！ 」
『 わ、わっ！ハルタさん、引っ張らないで…！ 』
指を絡められ繋がれた左手。
ハルタさんに手を引かれるまま店の中へと足を踏み入れる。後ろから少し遅れてイゾウさんが入店する音がした。
そこからは怒涛の着せ替えラッシュ。
服を買うのは私のはずなのだけれど、私よりも意識が高い2人。様々な服を渡されては試着して。もう着せ替え人形の
イゾウさんとハルタさんの服の好みが正反対と言うか、綺麗系とカワイイ系だったのも災いした。
せめて方向性が同じであったなら私がこんなにも疲労感を感じる事はなかっただろう。
そして、2人が満足するまで試着を続けて約1時間。
お代は全て2人持ちで紙袋5袋分の服が購入された。ここで間違ってはいけないのが、2人で5袋分ではなく各5袋分だと言う事。
『 あ、あの…っ！こんなに買って貰うのは！ 』
「 もう買っちゃったしねー？ 」
「 あぁ、それに俺達がアンタにプレゼントしたくて買ったんだ 」
『 そ、れは…ありがとう、ございます… 』
カツリと少し高めのヒールが音を鳴らす。
結局、服を買って貰ってしまった私はどうせなら着て街を回ろうと言う2人の願いを断り切れず2人が選んでくれた服に身を包んでいた。
白をベースに淡い水色や紫の小花が散りばめられた膝上丈のワンピース。腰には細身のブラウンのベルト。ここまで聞けば可愛らしい服なのだが。このワンピース、背中の部分が大胆に開いていて結構露出度が高めだ。
下着は付けると後ろで紐が見えてしまうので無着用。それでも問題なく隠せる素材を使っていて胸の形も崩さないパッド入り。
「 なぁ、A。その上に羽織ってる服、」
『 ぬ、脱ぎませんよ？！ 』
「 僕はこれカワイイから好きだなぁ！ 」
背中の露出が高過ぎると抗議を重ねた結果、妥協案という事でベージュのボレロの着用が認められた。
イゾウさんは不服そうだったけれど。
白いレースの付いたストローハット。
肌色に合わせたストッキングにチョコレートブラウンのレースアップサンダル。
鞄も白と水色を使っていて全体的に纏まりがある。
何て言うか。2人ともセンス良過ぎだよね？
少し細めのヒールを履くのは久々で。少しでも私が振ら付けば両側から支えてくれる2人。
この2人がモテるのも頷けた。
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レモン - 続編ないんですか？！すっごくこの作品好きなのに！4年もたってますが、更新期待してますっ！ (1月6日 12時) (
レス) @page50 id: 97f09e59d6 (このIDを非表示/違反報告)
夜 - マジで面白いです！続きお願いします！ (12月21日 15時) (レス) @page50 id: 3de4771c26 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 長らく更新されてないようですがぜひ更新再開していただけると嬉しいです、、文才が天才すぎます、、もっと麦わらの一味と絡ませてほしいです、、完結までついていかせてください、、 (2023年2月12日 14時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
キエラ(プロフ) - 今日この小説見つけてめちゃくちゃファンになりました！！続編お待ちしております... (2022年12月3日 13時) (レス) @page50 id: cdb417a741 (このIDを非表示/違反報告)
員脚 - ぞ、続編が、無い、、、、だと、、、、！！好みドストライクで続きが楽しみなんです！！初コメ失礼しました (2022年8月31日 11時) (レス) @page50 id: a61a8e014c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にじ
| 作成日時：2018年4月18日 22時
