第72話【 好きなもの 】 ページ28
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「 そっかぁ、Aはその友達2人と最近話題のケーキ屋さんに行こうとしてたんだ? 」
『 まぁ、そういう事です…。』
人当たりの良い笑顔で会話を続けてくれる青年の名前はルナ=サンレート。
襟足を伸ばした髪型がとてもよく似合う。
これまでの会話からも感じているとは思うがルナはチャラい。何と言うか…女慣れしてそう。
「 ケーキか。Aは甘い物、好きか? 」
『 …大好きですね。』
「 そうか。」
ふっ、と目を細めて笑う彼はギル=コンバート。
濃い
それにしても、2人してイケメンだ。
歳上…だよな?
『 お2人は、どこの…? 』
「 んー、俺達はチェルドッレ学園の3年だよー。」
『 チェルドッレ学園…? 』
聞いた事のない学園名にAは首を傾げる。
今度はこの世界の地理の勉強が必要になりそうだ。
「 知らないのか。」
『 やー…ははっ、この辺りの地理がまだ把握出来ていなくて…、』
「 そーいうAは? 」
『 俺は聖バラッド学園の2年ですよ。』
「「 聖バラッド学園? 」」
『 あ、はい。そうですけど…? 』
ずいっと距離を詰めて来た2人。
え、何?問題あった?
2人は悩む様な素振りを見せた後、何事もなかったかの様な態度を取る。
「 あはは、すっごいエリート校だからびっくりしちゃった! 」
「 あぁ…まさか、バラッド学園だとはな。」
『 ?そうだったんですね。』
笑い飛ばすルナと真顔で頷くギル。
と言うより2人に促されるまま歩いて来てしまっているが大丈夫なのだろうか。
『 所で、今は何処に…? 』
「 あぁ!今はAが行きたがっていたケーキ屋さんに向かってるよ〜。」
「 食いたかったんだろう? 」
『 なんて良い先輩達だ。』
だがしかし。クラインとジェイルを置いて来ている状態な訳だが果たして大丈夫なのだろうか。
いや、大丈夫ではないな。うん。
この現場を押さえられたら間違いなく説教モードだ。
それでも、期間限定ケーキの誘惑は絶大で。
その誘惑に
『 んーっ、やっぱケーキ最高…おいし…。』
ぱくぱくとケーキを頬張るA。
ケーキと苺の相性は抜群だ。
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第73話【 何時ものパターン 】→←第71話【 迷子だとは認めない 】
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あこ - はいまた俺です()あぁぁまた続編ッッッ!!!!クッソ、興奮すr((((((黙れ 次も楽しみにしてます!御仕事無理せず、体調に気を付けて下さい!!更新はゆっくりでも待ってます!!楽しみのひとつとなっております!!えと、頑張って下さい!!() (2018年4月2日 18時) (レス) id: eb4bfbc582 (このIDを非表示/違反報告)
アカネ(プロフ) - 流石イリスだ。わいの推し。 (2018年3月1日 4時) (レス) id: e853e23932 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - ねむるさん» 他作品も読んで頂けるなんて…とても嬉しいです!ニヤニヤして貰える作品になっている様で嬉しく思います!2回も掛かったんですね…辛いです…。嬉しい告白を有難うございます…これからも頑張りますね!笑 (2018年2月25日 13時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - あこさん» 好きだと言って頂けるのはとても嬉しいです、有難うございます!これからも頑張らせて頂きますね! (2018年2月25日 13時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - ーさん» 簡単な設定しか考えていませんが、次の続編で設定を入れさせて頂きますね。 (2018年2月25日 13時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にじ | 作成日時:2017年11月26日 14時