第51話【 これもデート 】 ページ3
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フレアの女性顔負けの女子力と言うか、魅力を見せ付けられながら、Aはフレアオススメの店へと到着していた。
可愛らしい外装と、スイーツと書かれた看板。
如何にも女性ウケしそうな店だ。
「 ここ、私がどうしても行きたいカフェなんだけど…Aちゃん、甘い物とか平気だった? 」
『 はい、甘い物は好きですよ。』
「 良かったぁ…それじゃ、入りましょ! 」
カランと入店を知らせる鈴が鳴り響く。
受付の店員からはカップルの方ですか?と聞かれ、フレアはそれに間髪入れずに、はい。と答える。
勿論、腕は組んだままな訳でぎゅ、と力が込められる。
これは、そこらのカップル顔負けのラブラブぶりではないだろうか。
「 Aちゃん、カップルだと割引になるらしいの! 」
『 そうだったんですね。』
「 ふふ、今だけは私とAちゃんは付き合っているって事で…よろしくね? 」
ぱちん、とウィンクをするフレア。
これは男であれば間違いなく一発で恋に落ちる。
席へと案内してくれている店員に聞こえない様に小声で会話をしつつ、自分の心臓が最後まで持つのか心配になったAは、フレアに気付かれない様にそっと溜息を零した。
案内された席は窓際の陽当たりも良い特等席だった。
フレアとAは向かい合って座る。
メニューを開いて2人で覗き込む。
中にはケーキやパフェ、ドリンクなどが可愛らしい写真付きで載っていた。
「 うーん…迷うけど、私はショートケーキと紅茶かな。」
『 俺は…フルーツタルトとハーブティーで。』
「 フルーツタルトも美味しそう…ね、後で私にも少しちょうだい? 」
『 良いですよ。』
やった、と子供の様にはしゃぐ姿からは騎士団の副団長などと言った肩書きは想像もつかない。
メニューを注文して2人で他愛ない話に花を咲かせる。
程なくして運ばれて来たケーキは、見た目も写真通り可愛くトッピングされており、味も最高だった。
ほっぺたが落ちそう、とは上手い表現だと思う。
「 はぁ…最っ高だったわ。」
『 ですね、また来たいです。』
「 その時は誘ってね? 」
ご満悦気味に2人が店を後にする。
味の感想や、自分の好みなどをお互いに話し合う。
すっかり意気投合した2人は、今日は解散という事で次に会う約束をした。
フレアの自然な約束の取り付け方にAは、感心するばかりだ。
テレポートの為と、恋人繋ぎをされた時は流石に焦ってしまい、フレアにからかわれたが。
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あこ - はいまた俺です()あぁぁまた続編ッッッ!!!!クッソ、興奮すr((((((黙れ 次も楽しみにしてます!御仕事無理せず、体調に気を付けて下さい!!更新はゆっくりでも待ってます!!楽しみのひとつとなっております!!えと、頑張って下さい!!() (2018年4月2日 18時) (レス) id: eb4bfbc582 (このIDを非表示/違反報告)
アカネ(プロフ) - 流石イリスだ。わいの推し。 (2018年3月1日 4時) (レス) id: e853e23932 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - ねむるさん» 他作品も読んで頂けるなんて…とても嬉しいです!ニヤニヤして貰える作品になっている様で嬉しく思います!2回も掛かったんですね…辛いです…。嬉しい告白を有難うございます…これからも頑張りますね!笑 (2018年2月25日 13時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - あこさん» 好きだと言って頂けるのはとても嬉しいです、有難うございます!これからも頑張らせて頂きますね! (2018年2月25日 13時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - ーさん» 簡単な設定しか考えていませんが、次の続編で設定を入れさせて頂きますね。 (2018年2月25日 13時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にじ | 作成日時:2017年11月26日 14時