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碓井Side





季節はすっかり秋になり、銀杏高校に植えられた木々は葉を赤や黄色に染める今日





私はひらひら落ちる葉を見ながらあることを考えていた





"海に行きたい"





あのときの上杉くんの言葉を、皆は覚えているだろうか





みやびさんや織田くんはその場にいなかったからおそらく知らないだろう





伊達くんや豊臣さんは覚えているだろうか





碓井「…本人が忘れてたらどうしよう、」





上杉くんなら忘れないと思いたいけど、あれから海に関する話題なんて一度も出ないから、





もしかしたらあるかもしれない





碓井「でもどうなんだろうな…」





酒井「何が?」





いつの間にか隣に忠次が座っていて、私の顔を覗き込むようにして





酒井「誰かと約束でもしてんの?」





と的を射たような質問をしてきた





忠次って、察しが良いと言うか、なんというか、





私は助けられてばっかりだ





忠次になら言ってもいいか、





そう思ったのが間違いだったかもしれない





碓井「前さ、上杉くんが"皆で海に行きたい"って言ってたの、覚えてる?」





その言葉に忠次は考えるような仕草をしながら"そんなこと言ってたような…"なんて





やっぱりみんな忘れてるんだ、覚えてたのは私くらいなんだろう





酒井「あ、Aも海行きたいって話?」





碓井「いや、そういうわけでは、」





酒井「素直に言えって。お前ほんとそういうとこな。」





碓井「そういうとこって…忠次は行きたいの?」





酒井「俺は…Aが行くなら行こっかな。」





いったい何を期待してるんだか。





誰になんと言われようが、私は男子高校生が好きであろうアレは絶対に着ない





着ようとも思わないし、なんなら買おうとも思わない





酒井「けど、この辺って海あったか?ここ山ばっかり、」





碓井「あるにはあるけど、入るのは危ないかしらね…」





酒井「別に泳がなくてもよくね?俺肉食いてぇ。」





BBQか、確かに良さそう





酒井「BBQの道具とか貸出できるとこねぇかな、」





そう言ってカードフォンを操作する忠次の目は幼い子供のようにキラキラしていた





なんだ、結構乗り気じゃん





その時はまだ、忠次に相談したのは正解だったと、





安心しきってしまっていた

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(プロフ) - かりささん» 返信遅くなってすみません。リクエストありがとうございます。体育祭の分が終わってからぼちぼちやっていこうと思います! (2022年10月9日 18時) (レス) id: 0223b6f8e6 (このIDを非表示/違反報告)
かりさ - 初コメ失礼致します。リクエストで、海行ってみたお願いします。出来なければ大丈夫です。作者様の、ペースでいいので頑張ってください! (2022年10月9日 14時) (レス) @page4 id: 92ec593716 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - リクエストはこちらにお願いします! (2022年10月7日 19時) (レス) @page2 id: 0223b6f8e6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年10月5日 19時

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