・ ページ29
碓井Side
次の日、遂に戦いが始まる
別府ノ守「宴は楽しんだか？」
織田「あぁ、存分にな。」
別府ノ守「では、戦を興じようぞ。」
理事長の言葉で昨日と同じ4人が刀を構えた
織田「うつけども！エイ、エイ、」
武将『オー！』
皆が拳を上げながら声を上げるのを、私は木の陰からそっと見つめる
私もあの場にいるはずだったが、彼…忠次に止められてしまったのだ
鎧武者『おぉーっ！』
甲冑を着た武者たちが飛びかかり、皆はその場から一番近い相手に向かう
4人から5人で一人の相手をし、休みなく攻撃を入れ続ける
驚いたのは、忠次が他の3人と違う集団にいた事、
そして、
別府ノ守「この者たちはな、戦うためだけに生まれた戦闘型クローン。死ぬまで戦い続ける屍武者じゃ。」
クローンとクローンが戦わされているという事実
理事長はどれだけクローンを作って戦わせれば気が済むのだろうか
酒井「オラ！」
忠次は武者に飛びかかるが、すぐに押し飛ばされる
相当強い力で飛ばされたのかなかなか起き上がらず、伊達くんまで倒されてしまった
徳川「やめろ！」
別府ノ守「目を覚まさんか。貴様の手は誰かに差し伸べるためにあるのではない。我が野望を阻むもの、それを木っ端微塵にするためにあるのだ。」
家康は前に出した手をじっと見つめ、理事長は腰を上げた
別府ノ守「さぁ、家康。こちら側に戻って来い。友情などはすぐに消え去る。血には抗えんのじゃ。」
血に従え、その言葉に家康は顔を上げた
家康が理事長の前に歩み出ようとするのを止めたのは、明智くんだった
明智「僕は信じてる！君を信じる僕を、僕は信じる！」
家康が再び顔を上げたその時、明智くんの背後に近寄る武者の姿が見えた
私はジャンヌに借りた刀を持ったまま、明智くんを守ろうとする家康と武者の間に入り込んだ
みやび「明智くん！」
私は明智くんの肩を持つ家康の身体を向こうへ押し出し、左手首で刀を受け止める
家康が明智くんと地面に倒れ、みやびさんと織田くんは二人の元へ駆け寄った
みやび「家康くん！」
徳川「於久！」
私は家康に名前を呼ばれ、右手に持っていた刀を置いて4人の前にしゃがんだ
明智「碓井さん、僕のせいでっ、」
碓井「…、」
私の左手首からは、赤黒い液体が地面に向かって落ち続けていた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 76人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
針鼠 - 串様ご返信ありがとうございます。この作品が終わってからでいいので書いて頂けると嬉しいです。 (2022年10月5日 23時) (
レス) id: 706a486dc6 (このIDを非表示/違反報告)
串(プロフ) - HVLJsFO52BTlerPさん» コメントありがとうございます。長く更新ができず申し訳ございませんでした。今日中には更新できるよう頑張ります！ (2022年10月4日 19時) (レス) id: 0223b6f8e6 (このIDを非表示/違反報告)
HVLJsFO52BTlerP(プロフ) - 早く続きがみたいです！ (2022年10月4日 17時) (レス) id: 380c3aa155 (このIDを非表示/違反報告)
串(プロフ) - 針鼠さん» 返信遅くなってすみません。女体化ですか…今はこの小説をメインで更新しているので今すぐにというのは難しいですができるだけのことはやってみますね。リクエストありがとうございます。 (2022年10月2日 22時) (レス) id: 0223b6f8e6 (このIDを非表示/違反報告)
針鼠 - 長文ですみません。 (2022年10月2日 9時) (レス) id: 706a486dc6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：串 | 作成日時：2022年9月19日 18時
