酒井くんには彼女がいるようで【新・信長公記】

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酒井Side





さっきAに濁されたから俺もやりかえそうとしてキスしたけど





けど、絶対余裕ないのバレたよな…





多分、俺今めっちゃ顔赤い





このまま教室に戻ったら絶対なんか言われる、特に榊原





とりあえず外行こう





碓井「ちょ、なんで外出ようとしてるのよ」





酒井「その顔で教室戻れるって本気で思ってんの？顔赤いぞ？」





碓井「それは、アンタが…」





酒井「え？誰？」





碓井「忠次が…キスした、から…」





酒井「はいはいすいませんでしたー。」





碓井「もう、今度こそ戻るよ。」





酒井「A、もしかして怒ってる？」





碓井「全然」





酒井「いやそれは怒ってｒ」





碓井「旗印戦、見るんでしょ」





余裕そうな彼女に、結局俺はいつも負けるんだ










教室に戻ると、モニターにはボロボロの秀吉を加藤が抱きとめているのが映っていた





榊原「酒井、秀吉が勝った…」





井伊「猿が…」





碓井「加藤くんは、豊臣さんに完敗と…」





Aは自分の席にストンと座り、画面を眺めた





碓井「彼、結局は自分で勝つんですね。」





碓井「もっと早く帰ってきたら良かった…」






酒井「A、お前やっぱり怒って」





碓井「怒ってないから。」





榊原「なんかあったか？」





酒井「いや、何も…」





井伊「お前ら、どこで何してたんだ？」





碓井「この人がホールのところで」





酒井「いやホールのところで話した後ちょっと外出たんだよ！それだけ！」





本多「そ、そうか…」





危ねぇ、Aに言われるとこだった





井伊「ま、相当楽しかったんだろうよ。猿の試合見るよりよっぽどな。」





まぁ、秀吉とAなんて比べるまでもねぇし





魔村「皆さん、ただ今公認旗印が出ました。旗印提出は特進クラスの徳川家康くん」





魔村「家康くんが出した旗印はこちらです。」





"3分以内に武田信玄を倒す"






碓井「多分、3分もかからない…」





酒井「まじかよ」





魔村「それでは旗印戦、開始」





俺らは家康に近づいた





酒井『A、俺らより前には出てくんなよ』




碓井『はいはい。』





徳川「来い、ゴミが」





井伊「うぉ〜、いいねぇ」










上杉「まさかあの武田がこんな負け方を…」





秀吉「家康、何者なんや…」





明智「次元が違いすぎる…」





碓井「…――――。」





俺は、彼女のそんな冷淡な声を初めて聞いた

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