酒井くんには彼女がいるようで【新・信長公記】

ケンカ ページ11

碓井Side



次の日、新たな旗印が提出された





魔村「皆さん、公認旗印が出ました」





酒井「また秀吉かよ」





榊原「どうせ卑怯な手でも使うんだろ」





碓井「右と左から文句が聞こえる…」





魔村「旗印提出は、特進クラスの加藤清正くん」





みやび「加藤君⁉」





魔村「加藤くんが出した旗印はこちらです」





"3時間以内に豊臣秀吉をケンカで倒す"





豊臣「ケンカ…」





ケンカで勝つ…もしかして昨日私が言ったから？





上杉「加藤は信じなかったんだな。秀吉が強いって話を」





加藤「秀吉が強えか弱えかなんて関係なかくさ。」





そう言って振り向いた彼に怯えるような豊臣さん





魔村「なお、同じ旗印が出ました。合計56本。」





明智「56本⁉」





伊達「またお前の仕業か…」





井伊「残念ながら今回は俺じゃねぇ。調子に乗ってる猿にみんな鬱憤が溜まってんだろうよ。」





徳川「たったの56本で、ゴミどもはここまで騒ぐか…」





徳川「まぁ56も206も、たいして変わらんがな」





徳川さんはそれだけ言って教室を出ていった





碓井『ねぇ、またってどういうこと、』





酒井『あ？あぁ…Aが来る前に武田に旗印掲げたやつがいんの。それを掲げさせたのが井伊だったんだよ』





碓井『武田さんを誰かに倒してもらおうとしたって事？』





酒井『おう。』





碓井『そんな事出来るんだ、』





榊原『ま、ブーイングがあったのはあったけどな』





碓井『私も多分そうするよ。だって怪我したら怒る人がいるし。』





酒井『当たり前じゃねぇか。』





私達はモニターの一番近くに椅子を置いて座った





魔村「それでは、3時間以内に豊臣秀吉をケンカで倒す、開始」










酒井「秀吉あの野郎！おい加藤、お前は行かねえのか？」





加藤「秀吉が本物やったら、俺を除いた55人なんて蹴散らすくさ。そんときにゃ、ゆっくりサシで勝負してやるくさ。」





井伊「ケンカの弱ぇ秀吉がよ。お前はどう見る、このい クサ」





上杉「1つだけ気になることが。」





明智「それは？」





上杉「このクラスで、秀吉だけが普通の中学から来たってことかな」(碓井「このクラスで、彼だけが普通の中学から来たってこと」)





私が被せて言えば、全員が私の方を見た





私は何もなかったように視線をモニターに戻した





酒井「それ楽しいかよ」





碓井「ちょっとした腕試し。」

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