酒井くんには彼女がいるようで【新・信長公記】

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酒井Side





此の間のAの発言を、俺は忘れることが出来ない





"そっちに行きたいって言ったら、怒る？"





墓の前で寂しそうに言った彼女は、今にも消えてしまいそうだった





俺の足は勝手にAのところに向かって。





俺の口は勝手に





"怒るに決まってる"





なんて言って。





俺の身体は勝手にAを抱きしめて。





Aがどうしてあんな事を言ったのか、俺は気になって仕方がない





Aのあんな表情、初めて見た





寂しそうな、諦めているような、それでいて子供のような





あの墓には、Aの姉が眠ってるらしい





けど、前来た時より雰囲気が変わってるような気がした





もしかしたら、他にも家族が眠ってるんじゃないかって





何故か俺はそう思ってる





俺はAの事もっと知りたいし、俺の事ももっと知ってほしい





俺は、Aが話してくれる日をずっと待ってる















豊臣「PBB作戦、再開できんの？」





みやび「ええ。この作戦なら、皆さんに必ず納得していただけるはずです。」





日下部がホワイトボードに何かを書いてる間に、井伊が今川たちと教室に帰ってきた





あいつらと居るなんて珍しいな





碓井「…」





Aも珍しそうにあいつらを見つめてたけど、日下部と信長が説明を始めるとそっちに身体の向きを戻した





織田「明日、この旗印を立てる。」





"今から1時間以内に、音楽ホールの中で◯◯を倒す"





酒井「音楽ホールの、中で？」





碓井「戦う場所を限定するのね。」





みやび「はい。しかも、5本立てた旗印の全ての対戦を同時に行います。」





戦う場所を限定して、しかも同時に5個の旗印戦をやんのか





それしてどうなるんだ？





碓井「5組が同じ場所で同時に行えば、裏切り者も監視されて下手に動けないってことね。」





みやび「その通りです。」





あー、なるほど





それにしても、Aやっぱ頭いいな





初めて聞いたとは思えねえ。まさか、先に聞いてたとか？





伊達「待て、そもそも裏切り者がホールに集まらなかったらどうする。勝負にならないではないか。」





みやび「それこそがこの作戦の要。そこで、このように条件を書き加えます。」





日下部は赤いペンで文字を書き加えた





みやび「なお、音楽ホールに集まらなかった場合それを逃亡とみなし、その者は負けとする。」





皆が乗り気になっていたが、彼女だけは





賛成している表情ではなかった

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