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ページ32

みやびSide





酒井くんたちと共に教室を出ると、ホールは異様なほど静かでした





ホールを覗くと、そこは幻覚かと思うような状況になっていて、





榊原「まじ、かよ…」





本多「…」





豊臣「え…嘘、やろ…?」





皆さん言葉を失うほど。





酒井「、あいつ、」





ホールの床にはジャージを着た方々が倒れていて、そこに1人だけ立っているのが





みやび「まさか、Aさんが…?」





驚くことに、Aさんの顔には傷一つなく、服も乱れていません





しかし、倒れている人の顔には痣や傷があり激しい闘いがあったように見えました





男「碓、井…やっぱり、お前、が…」





先程会った方も重症を負っているようでしたが、まだ意識は失っていないようですね





男「テメェ、は、二度と、許さ、ねぇ、於、久、…」





於久、その言葉に、私はどこか聞き覚えがありました





碓井「…う、…じゃない、違う、私じゃない、違う、私じゃない、」





Aさんは同じ言葉を繰り返しながら彼に近づき、ジャージを掴んで立ち上がらせました





碓井「私じゃない、アレは、私じゃない、」





Aさんの声は震え始め、身体もだんだん震えているように見えました





本多「怒ってる…のか…?」





榊原「怖がってんじゃね…?」





碓井「私じゃ、ない、アレは、違う、」





Aさんが彼を掴んだまま震えていると、突然彼がAさんの左手首を掴みました





碓井「、痛っ、」





男「ここ、が弱点、なのは、ホントらし、いなぁ、」





酒井「Aっ、」





Aさんは痛みに顔をしかめ、彼はニヤリと笑う





直後、骨が砕けるような鈍い音がホールに響き渡りました





豊臣「っ、折っ、た…?」





音がした直後、Aさんは右手で左手首を掴み、彼は床に倒れ込みました





Aさんは手首を握ったまま倒れた男を見下ろし、その後ゆっくりホールの出入り口の方へ歩いていきました





私達は声を発することができず、ただホールを見つめることしかできなかった





御代「いやっ、やめて、ごめんなさ、」





女の人の泣きわめくような声が途切れ、私達は旗印を掲げた方もやられたのだと理解しました





Aさんがホールに戻って来ると、





魔村「只今の勝負、Aさんの勝利。」





旗印戦終了のアナウンスが鳴り、Aさんは壁にもたれて床に座り込みました





私達はしばらくその場から動けず、Aさんに驚きを隠せませんでした

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(プロフ) - あんずさん» お待たせしました〜。不定期更新でごめんなさい… (2022年9月5日 5時) (レス) @page35 id: 0223b6f8e6 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - やった!更新された!いつもありがとうございます (2022年9月3日 21時) (レス) id: 4439453481 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 青晴空 さん、今急いで編集しました!ご指摘ありがとうございます (2022年8月27日 15時) (レス) id: 0223b6f8e6 (このIDを非表示/違反報告)
青晴空(プロフ) - オ リ ジ ナ ル フ ラ グたってますよー (2022年8月27日 14時) (レス) id: 06dde910e2 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - @さくら さん、ありがとうございます。 (2022年8月27日 14時) (レス) id: 0223b6f8e6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年8月26日 18時

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