検索窓
今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:18,571 hit

四十描き ページ27

ASide〜


「姉、上…?」


背後から声が聞こえる。


…この声って。


『お、沖田さん!?』


振り返り、彼の特徴的な栗色の髪の毛を目に映した私は、驚いて少し飛び上がってしまった。


そして自身の胸板にスケッチブックをあて、絵を隠す。


み、見られた…


さっきまで平穏だった河原に、緊張感が走っている気がする。


沖田さんは、顔を上げると、私に真剣な声音で言った。


「Aさん…俺じゃなくて、俺の…
 …俺の姉上の事を描いてくだせェ!」

『…へ?』



何を言われるかと思って息をのんでいた私の口から、マヌケな声が出た。









沖田Side〜


一瞬だけ見えた、Aさんの描いていた絵。


それは間違いなく、姉上の絵だった。


あの優しい目、口元にたたえた微笑。


俺は、Aさんに姉上を描いて貰えないか、お願いした。


俺が自画像なんて柄じゃねェし、むしろ俺は姉上を描いて欲しい。


Aさんは、驚いた顔をして気の抜けた声を出した。


「今、Aさんが描いていたのは…姉上ですよねィ?」


確認をとると、


『…え!?似ていたんですか!?
 どんな方かと思って、想像で描いていただけなんですが…』


と言った。


マジかよ、画家って想像であそこまで描けるもんなのかィ…!?



一塗り→←三十九描き



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (61 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
94人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 土方十四郎 , 真選組・万事屋   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

みきたつ(更新停止中)(プロフ) - iceblast5さん» 返信遅くてごめんなさい、そしてわざわざコメント、ありがとうございます!貴方様も、どうか体調にお気をつけてお過ごし下さい! (2019年2月7日 21時) (レス) id: 58c2806fad (このIDを非表示/違反報告)
iceblast5(プロフ) - また読めて嬉しかったです!寒い日ばかり続きます、お身体ご自愛くださいませ(>_<) (2019年1月30日 23時) (レス) id: 69d49e1d20 (このIDを非表示/違反報告)
みきたつ(プロフ) - iceblast5さん» 待ってくれる方がいるのはありがたいです…本当にありがとうございます! (2018年12月13日 20時) (レス) id: 23625b9f72 (このIDを非表示/違反報告)
iceblast5(プロフ) - 自分が納得行く結果が出せるように集中してください(。>д<)待っていますね♪ (2018年12月13日 19時) (レス) id: 886ffa0a54 (このIDを非表示/違反報告)
みきたつ(プロフ) - 実花さん» ありがとうございます!!! (2018年12月7日 20時) (レス) id: dab6b26021 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みきたつ | 作成日時:2018年9月29日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。