冒険の書119 ページ5
上からその実を落とすと、案の定、アルゴリザードは飛び起きて喰いついた。
「シギャアアッ！」
アルゴリザードは背後から狙われている事に気づき、火の息を吐いてきた。
「フバーハ！！」
ゼシカがフバーハを唱えて、火の息のダメージを帳消しにし、その間にククールはスクルトを唱えた。
連続でかぶと割りをくらったアルゴリザードは敵じゃなく、最後は二人の攻撃で怯んで逃げていく。
(あ、チャゴス王子は勿論逃げたよ)←補足
そそくさに出てきた王子は、落としたアルゴンハートを見るも、
「これもダメだ。こんな大きさじゃ、父上達は驚きもしないだろう…。
もっとアルゴリザードが沢山出てくれば、手に入る確率も増えるのだろうが…。
トカゲどもときたら、この僕に恐れをなして巣穴から出てきやしない。強すぎるのも罪だな。
ぶわっはっは！」
と、大きさには満足しないものの、リザードが自身の強さに恐れをなしているだろうと、何とも勝手な解釈をして笑った。
『いや、別にそんな大きさでも、王者の儀式に行ったことに驚くだろうね。そして一回、頭ぶつけてこい』
「本当におめでたい性格ね。この困ったちゃんの王子とお別れできる日が待ち遠しいわ」
ゼシカが露骨に嫌悪感を出しているのにも関わらず、王子は笑う。
こいつめ…！！
「しかし、今日はもう疲れたな。
おい御者。今日の狩りはおしまいにするから、何処か開けた場所に案内しろ。疲れたから休みにするぞ」
先程取ったジョロの実が生えていた場所が休むのに最適だった。
エイト達は山頂に向かった。
＿＿＿＿＿＿＿＿_____
簡単な夕食を済ませ、チャゴス王子はもう眠いからと、秒で眠りに入った。
こいつめ…殆ど逃げていた癖に！
「第一回愚痴り会ー。始めー」
変なものが始まったと、トロデ王は思った。
「全く…とんだ王子だな、あいつは。絵画とはえらい違いだ。特に顔といい、体といい…」
「体に関しては、アッシが言える事じゃあねぇが、肥満体、つまりデブに属するでげすな」
「本当に王子なのかって思うわ！」
『顔面殴りたいです！』
「チャゴス王子ー、もっと戦って肉壁になれー」←
最後のエイトの発言は愚痴…というより王子を完全に盾にしようとしている。
………大丈夫かなこの人ら。
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水竜ルカ(プロフ) - リスタさん» 返信遅れました。ありがとうございます！ホメロスはピカチュウを利用して勇者達を襲っています←ちゃんと言ってます！笑 更新頑張りたいです！！ (2021年10月7日 16時) (
レス) id: 3141647bc0 (このIDを非表示/違反報告)
リスタ - 以前、リクエストした絵を見ました！ホメロスはピカチュウって言ってくれましたか？こんな二人は可愛かったです♪更新も頑張って下さい！グレイグ「可愛いな〜♪」ピカチュウ「ピカ♪(グレイグ♪)」 (2021年10月2日 0時) (レス) id: 85e8ed9632 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：竜灸 | 作成日時：2021年8月13日 14時
