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冒険の書141 ページ27

「くそぅ…あんのスライム…。本当に腹立つ!好きで小さくなっているんじゃないのに!!」


「あああ…早く元に戻りたい…」




外ではジェスが腹を立て、トロデ王がブツブツ呟いていた。




(?…背丈…というより、大きさが小さめだからそのようなあだ名がついてしまったんでしょうかね?)


「もう何故…、泣きた…あ、いけないいけない。涙は流してはいけないんだった」


(え?泣きたい時は泣いてもいいんですよ?)



「いや、涙が一粒落ちただけで大惨事になるので…」




泣きたくても泣けない馬ジェスは我慢して、何とか涙を流すのを堪えた。

流してしまった場合は大きく言って世界滅亡、小さく言って災害になってしまうだろう。



「あ、ジェス。終わったよ…ってぇ!?」



話が終わった一行の後ろにいたスライムにジェスが勢いよく噛み付いた。

スライムはピギャアッと悲鳴を上げる。

噛み付いたジェスの目は怒りに満ちていた。





「痛いっち!何するっちゃ、馬っ子ぉ!!」


「うっさい!黙ってなさい、この生意気」




さらに噛みつく力を強くする。

次第にスライムの頭辺りが赤くなっていく。

ぷるぷるしているので千切れはしないが、流石にまずいと思ってAは強引に引き離した。



「やい、スライム!このわしが相手じゃ!死刑にしてくれる!!」



そこら辺に落ちていた木の棒をスライムに向ける。

が、当のスライムは冷めた目で見ている。



「けっ…お前、お馬鹿っちゃね。木の棒で僕に勝てるちゃ?」


「うるさいわい!お化けと言ったことを後悔するがよい。でやぁ!」



スライムはトロデ王の一撃を受け止め、木の棒を口の中に蓄えた。

そしてボキッボキッと木の棒を噛み砕いてぺっと吐く。

前には4本に分裂してしまった木の棒が。




「ふん!そんな棒じゃ僕に勝つことは愚か、傷一つすらつけられないっちよ。

僕の口の噛み砕く力はオリハルコンをも噛み砕くっち。

ただのスライムだと思ってなめて貰っちゃ困るね」




「ぐぬぬ…ならば、オリハルコンより硬いもので対抗する!!」



「だーから無駄だって言ってるっち。オリハルコンをも噛み砕くのは、それすなわち、上位の硬さは簡単に噛み砕けるっちゃ」



「これこそ(ジョーカーの)最強スライムじゃねぇか」




木の棒なんて、おちゃのこさいさいだろう。

道中の危険もあるため、途中までスライムが道案内
をしてくれた。

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設定タグ:ドラクエ8 , ドラクエ , ギャグ&シリアス   
作品ジャンル:ファンタジー
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水竜ルカ(プロフ) - リスタさん» 返信遅れました。ありがとうございます!ホメロスはピカチュウを利用して勇者達を襲っています←ちゃんと言ってます!笑 更新頑張りたいです!! (2021年10月7日 16時) (レス) id: 3141647bc0 (このIDを非表示/違反報告)
リスタ - 以前、リクエストした絵を見ました!ホメロスはピカチュウって言ってくれましたか?こんな二人は可愛かったです♪更新も頑張って下さい!グレイグ「可愛いな〜♪」ピカチュウ「ピカ♪(グレイグ♪)」 (2021年10月2日 0時) (レス) id: 85e8ed9632 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:竜灸 | 作成日時:2021年8月13日 14時

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