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冒険の書133 ページ19

「Aにひとつ聞いていいか?」



『何ぞ?』



「その様子だと、透明になっていて周りからは見えなくなっている事は知らなかったってことだよな?

寝ている間に勝手にそうなったのか?」



『さぁね。今までこんなことなかったからね』





改めて考えても、今まで寝起きした時に透明化することなんてなかった。

一同深く考えていると…





「ねぇ。それってさ、Aが知らない間にあったんでしょ?

魔力が暴走したとか、そういう系統じゃないかな?」



『あ〜あり得るけど、そんな暴走したって感じじゃないな。

…とりあえず、ジェスに聞いてみるか』






意味不明な騒動から1時間が経ち、現在は明朝を通り過ぎて本格的に朝になった。

完全に覚めているので、急いで準備をしてエイト達はサザンビークを出た。


目的の地である西の森に向けて歩いている時、





『ねぇ、ジェス。聞きたいことがあるんだけどさ』





とAが聞いた。

ミーティアの隣を歩いていたジェスが振り返る。





「何でしょう?Aの質問は全て、お答えします!」



『今日の朝にさ、宿で私が寝ている間に透明になるっていう騒動が起きたんだけど…。

誰からも見えていなかったらしくて、時間が経ったらちゃんと元に戻ったんだよ。

私、原因が分からないんだ。ジェスはその場にいなかったけど、分かるかなぁ〜って』



「透明化…ですか。

うーん…これ事実かは分かりませんが…


それってステルスを使ったんじゃないんですか?」



『ステルス?』





Aは聞いたこともないって顔でどういう意味かを問う。





「ステルスというのは、隠密。簡単に言うと、他からは見えなくなるということです。

私がまだ野生の時はそれを利用して旅していた奴もいたので、非常に便利だと思います。

ただAの場合、寝ている間に無意識に魔力を使ってしまったんだと思います」



『そうなのか…。まぁでも、そんな技使えるなんて便利じゃない。それって魔物からも見えなくなるってことでしょ?』



「そういうことです!扱いと魔力の量さえ慣れてしまえばエイト達も見えるようになるでしょう」





ステルスという技の存在を知ってから、Aは有効活用した。

まだ魔力の負担が大きいものの、敵の目を逸らしたりと色々と役に立った。

向かう途中の幾多の戦いにも透明になることで避けやすくなり、有利にたてた。

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設定タグ:ドラクエ8 , ドラクエ , ギャグ&シリアス   
作品ジャンル:ファンタジー
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水竜ルカ(プロフ) - リスタさん» 返信遅れました。ありがとうございます!ホメロスはピカチュウを利用して勇者達を襲っています←ちゃんと言ってます!笑 更新頑張りたいです!! (2021年10月7日 16時) (レス) id: 3141647bc0 (このIDを非表示/違反報告)
リスタ - 以前、リクエストした絵を見ました!ホメロスはピカチュウって言ってくれましたか?こんな二人は可愛かったです♪更新も頑張って下さい!グレイグ「可愛いな〜♪」ピカチュウ「ピカ♪(グレイグ♪)」 (2021年10月2日 0時) (レス) id: 85e8ed9632 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:竜灸 | 作成日時:2021年8月13日 14時

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