冒険の書131 ページ17
「ちょっと、そんなのいるわけないでしょ」
「そんな事ねぇよ！不肖ヤンガス、誰にも嘘はつかないでがすよ！！」
「あーはいはい。とりあえず私は顔洗ってくるからー」
ゼシカはそう言って、扉を開けて行ってしまった。
それよりも、こんなに側にいるのに何故気付いて貰えないのだろうか。
声はもしかすると、はっきりと聞こえていないせいでそう聞こえてしまっているかもしれない。
もう一度ヤンガスに話しかけようとしたその時。
「くっそ…うるせぇな。お前…朝から…。何騒いでんだよ。何時だと思ってんの」
普段まとまった髪とは思えないほどに、長い髪がはねているククールがさっきの幽霊の話で起きた。
Aは、ある意味その髪が面白くて、手で口を塞いで笑って笑い転げた。
『え、待ってそれ面白い…あはははははっ！！！ひゃーっま、ふひゃひゃは！』
「？…ヤンガス、お前今笑ったか？」
「いや…アッシは別にな」
『いやぁーちょっともう傑作すぎる！！もー、鳥の巣みたい。…あ、やべ』
「おい、誰の頭が鳥の巣だ。ヤンガス」
「何でアッシ！？違うだろ！！」
つい口にしてしまったAは、あっ…となる。
だが、どうしても髪型が可笑しくて笑いが止まらない。堪えるのも精一杯なほど。
ヤンガスは一度、頭をどうにかしたらどうかと提案し、ククールは眠たそうに欠伸をしながら、髪をといた。
銀色に輝く髪は、いつもの風になびくような髪に元通りになった。
「んじゃ、おやすみ」
「え？また寝るのかよ」
「実質、お前のおかげで目が覚めちまったもんだからな。二度寝だ、二度寝」
「おいおいククール、男が二度寝すんじゃねぇ。何時だと思ってるんでげすか」
「火事、路地、自己暗示」
「そうじゃねぇ！5時30分だろ！大人なら起きていてもいい時間帯でげしょう？」
数回瞬きして、ククールは言う。
「実質、お前に起こされたようなもんだよ。俺はあと少し寝る」
「寝坊する小学生みたいでがすなぁ。あ、そういや幽霊…」
『やあ。ハロー(凶器持ち)』
「アッシのオノ持って、新種の亡霊剣士つくるんじゃねぇでげすよ！！」
眠るや否や、Aは流石に存在忘れられすぎだと思い、遂に凶器を手にした。
あの世に逝かせたりはしないので安心はできる。
確信はないが…
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水竜ルカ(プロフ) - リスタさん» 返信遅れました。ありがとうございます！ホメロスはピカチュウを利用して勇者達を襲っています←ちゃんと言ってます！笑 更新頑張りたいです！！ (2021年10月7日 16時) (
レス) id: 3141647bc0 (このIDを非表示/違反報告)
リスタ - 以前、リクエストした絵を見ました！ホメロスはピカチュウって言ってくれましたか？こんな二人は可愛かったです♪更新も頑張って下さい！グレイグ「可愛いな〜♪」ピカチュウ「ピカ♪(グレイグ♪)」 (2021年10月2日 0時) (レス) id: 85e8ed9632 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：竜灸 | 作成日時：2021年8月13日 14時
