冒険の書130 ページ16
『なら、私が寝ますわ』
「A!でも貴方は…」
『いいよいいよ。さあ、明日も早いんだし、とっとと寝よ。さあ寝よう』
「いや待て待て待て、どうやって寝んだよ?」
Aは精神を集中させ、青白い光を纏った。そして、得意の浮遊で浮かび上がる。
『床で寝るなんて言ってないよ。宙で浮かんで寝る』
「そんなんで寝れるものなの?」
『結構いけるよ?皆もどう?』
「「「「絶対やだ/でがす」」」」
『ひどっ』
すぐさま拒絶されたAは『えーなんで…』と理由を聞いた。
理由は天井に頭ぶつけそうだから。
天井がある場所でルーラすることと同じだと思われている。
『そんなことないよ!?慣れれば寝ること可能だし!』
「それAだけじゃね?」
『あーまぁ考えたらありうるな……
まぁ置いといて、寝ようか。そろそろ』
そして、脚と腕を組んで浮遊しながら眠りに落ちた…
_____________
Aが起きたのは早朝だった。
まだ、日の光を感じることは出来ず、若干紫がかった空だった。
『朝になるのって早く感じない?ジュイン』
ピョーロロロロッ
『眠たいよね、そりゃこんな早くに起きたんだ。眠たいに決まってる』
ピピョッピ
「よし!二度寝だ。二度寝じゃい!」←
Aはもう一度寝よう…としたが、流石に一回起きてしまったせいか、全く眠ることは出来なかった。
仕方なく、窓の外を見ていると、後ろで物音がした。
ヤンガスが既に起きていて、荷物の整理やらをしていた。
いつも通り、おはようと話しかける筈だったのに…
『ヤンガス〜、おは…』
「どわぁー!?何でがす!幽霊でげす!!?」
『えぇ…そこまでいきます?何だよー、私の事が見えていないみたいな言い方は(笑)』
「ひぇぇぇぇ!幽霊が、嗤ったでげす!の、呪われる!!」
『だーかーらー!幽霊って誰の事言ってるの?ここにいるじゃん!目大丈夫ですか』
Aはヤンガスの頭を一発叩いてみようかと考えて、前に歩み出る…が、ようやく何が可笑しいのかが分かった。
そう、歩く音がしない。それに、手や脚などあらゆる所が半透明になっている。
どうやら、他人からは全身が透明に見えているようだった。
「んもー、ヤンガスうるさいわよ。さっきから幽霊幽霊って…何よ」
「ゼ、ゼシカ!窓の辺りに!ゆ、ゆゆゆ幽霊が居るでげすよ!」
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水竜ルカ(プロフ) - リスタさん» 返信遅れました。ありがとうございます!ホメロスはピカチュウを利用して勇者達を襲っています←ちゃんと言ってます!笑 更新頑張りたいです!! (2021年10月7日 16時) (レス) id: 3141647bc0 (このIDを非表示/違反報告)
リスタ - 以前、リクエストした絵を見ました!ホメロスはピカチュウって言ってくれましたか?こんな二人は可愛かったです♪更新も頑張って下さい!グレイグ「可愛いな〜♪」ピカチュウ「ピカ♪(グレイグ♪)」 (2021年10月2日 0時) (レス) id: 85e8ed9632 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:竜灸 | 作成日時:2021年8月13日 14時