検索窓
今日:10 hit、昨日:6 hit、合計:4,317 hit

冒険の書129 ページ15

「これでは、そこら辺にあるただの鏡と一緒ではないか」



『やっぱり…!でも何故…』



「…もしや、先日宝物庫に押し入ったという賊が、鏡の魔力を奪っていったとか…?」



『…!?』





どうやら、エイト達がここを訪れる数日前に、事件があったようだ。


その賊がもし、魔力だけ奪ったのなら、ほとんど予想がつく。


これと似た事がベルガラックでもあったからだ。


もしかしたら…





『まさか…』



「おや、困った顔をしていますね。もしや、この鏡に魔力が宿っていないと、何か不都合でもあるとか?」



『そりゃあもう大不都合ですよ。でも、どうやって宿せば…』



「うーん…そうですねぇ。鏡自体に損傷はないようですし…。

そういえば、私の師にあたる方なら、宝物庫の品に詳しかったので、鏡に魔力を宿す方法を知っているかもしれません。

ですが、生憎師匠は職を退いて、今はこの地の西にある森の奥で隠居暮らしをしてましてね」



『西の森か…とりあえず行ってみます。ありがとうございます』






通りすがりの学者は3階に続く階段を降りていった。






「どうだった?」



『やっぱり感じた通り。魔力は宿っていなかった。けど、ちゃんと宿らせる方法も分かったよ。

この地にある西の森に、その方法があるらしい』



「なら、今日は明日に備えて休みましょう」






エイトはトロデ王に話し、申し訳ないが、今日も外で野宿という結果になった。


王達は慣れているので別に苦にはならなかった。
(魔物対策のため、ジェスも外)





____________





「城で本当のことを話せって言われたら、ぎょっとしたでがす」





ヤンガスは床に寝転がって、言った。





「そうそう。真実を話したら魔法の鏡をくれないんじゃないかって思ったしな」



『最後は金の方に走ったアホ王子ねぇ。いつ鉄槌がくだるのやら』



「まぁ、結果オーライよ。私達は立派に役目を果たしたんだしね」






いつかはチャゴスに鉄槌が来ることを願う4人だった。


空には大きい月が昇っていた。





「皆、もう遅いから寝よう…と言いたいけど」





そう、もう一つ問題が生じた。
それは、昼頃に起こったベッドの数が足りない問題だ。





「そうね。問題は…誰が床で寝るか、よ」



「どうやって決めんの?もう俺はしりとりなんかで決めるのはごめんだぜ?」




「ククール、ガキだね」




「お"おおお"い"いいテメェ!」

冒険の書130→←冒険の書128



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (31 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
6人がお気に入り
設定タグ:ドラクエ8 , ドラクエ , ギャグ&シリアス   
作品ジャンル:ファンタジー
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

水竜ルカ(プロフ) - リスタさん» 返信遅れました。ありがとうございます!ホメロスはピカチュウを利用して勇者達を襲っています←ちゃんと言ってます!笑 更新頑張りたいです!! (2021年10月7日 16時) (レス) id: 3141647bc0 (このIDを非表示/違反報告)
リスタ - 以前、リクエストした絵を見ました!ホメロスはピカチュウって言ってくれましたか?こんな二人は可愛かったです♪更新も頑張って下さい!グレイグ「可愛いな〜♪」ピカチュウ「ピカ♪(グレイグ♪)」 (2021年10月2日 0時) (レス) id: 85e8ed9632 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:竜灸 | 作成日時:2021年8月13日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。